API セキュリティのコストは、各組織のニーズ、API 環境の複雑さ、必要とするサービスの範囲によって異なります。
API セキュリティプロバイダー(またはコンサルタント)とは、API 向けのセキュリティソリューション/サービスの提供を専門とする企業または組織です。API セキュリティプロバイダーの主な目的は、組織がその API を脅威や脆弱性から保護して、保護されていることが確かなデータやサービスを提供できるようにすることです。
API は、多くの Web アプリケーション、モバイルアプリケーション、マイクロサービスフレームワークを支える重要な要素です。API は広く使用されているため、サイバー犯罪者にとっては格好の標的となっています。
API セキュリティプロバイダーが提供する主な機能
API セキュリティプロバイダーが提供する主な機能は次のとおりです。
- API セキュリティ評価: API セキュリティプロバイダーは通常、組織の API を徹底的に評価して、潜在的なセキュリティリスクや脆弱性を特定します。API 自体の評価だけでなく、関連するインフラやサードパーティ統合の評価を行う場合もあります。
- 実装と統合: API セキュリティプロバイダーは、API ゲートウェイ、ファイアウォール、暗号化、トークン化などのセキュリティソリューションの実装と統合を行う場合もあります。ソリューションの実装と既存のシステムへの統合を適切に行うために、組織の IT チームや開発チームと協力することもあります。
- 継続的な監視と管理: API セキュリティプロバイダーは、組織の API を継続的に監視および管理し、セキュリティの脅威やインシデントをリアルタイムで検知し、それに対応します。高度なセキュリティツールやテクノロジーを使用したり、セキュリティの専門家で構成される専任チームが対応する場合もあります。
- トレーニングと教育: API セキュリティプロバイダーは、組織の IT チームと開発チームにトレーニングと教育を提供する場合もあります。これにより、組織のチームは API のセキュリティリスクとベストプラクティスに対する理解を深めることができます。提供されるトレーニングには、安全なコーディング方法、脅威の検知と対応、インシデント管理などがあります。
組織がその API や、提供するデータやサービスを保護する上で、API セキュリティプロバイダーは重要な役割を担っています。
API セキュリティプロバイダーは API をどのように保護しているか?
Akamai のような API セキュリティプロバイダーは、複数の方法を組み合わせることで、API をさまざまな脅威から保護しています。まず、高度な API 脅威防御メカニズムを用いて、DDoS 攻撃、API の悪用、インジェクション攻撃などの潜在的なリスクを検知して緩和します。
これらのシステムによって、受け取った API リクエストを分析し、疑わしいパターンの有無を調べ、潜在的に有害なリクエストをブロックします。
認証と認可: API セキュリティプロバイダーは、認証/認可プロトコルを使用することで、リクエスト元のユーザーのアイデンティティを確認します。通常は、OAuth と JWT(JSON Web Token)を使用します。OAuth はアクセス権の委任を規定するオープンスタンダードであり、JWT は要求をコンパクトな、URL として正常に機能する形式にして二者間で送受信する方法を定めたものです。
レート制限: API の悪用防止には、レート制限も使用されます。レート制限とは、特定の期間内に 1 人のユーザーまたは 1 つのシステムが行える API リクエストの数を制限することです。レート制限によって、DDoS 攻撃が防止され、API がすべての正規ユーザーに確保されます。
暗号化: API のセキュリティのためには、暗号化も重要です。暗号化とは、許可された関係者だけが読み取れるように API データをエンコーディングすることです。API 経由で機微な情報を送信する場合は、暗号化が特に重要となります。
ログとレポート:優れた API セキュリティプロバイダーは、詳細なログ機能とレポート機能を提供しています。ログ機能とレポート機能により、組織は API の使用状況を監視して、異常または疑わしいアクティビティを特定し、潜在的なセキュリティインシデントに迅速に対応できます。
API セキュリティプロバイダーは、これらすべての手法を組み合わせることで、API を完全に保護して、組織がデータのセキュリティを確保し、システムを円滑に稼働できるようにします。
よくある質問(FAQ)
API セキュリティの責任は、API セキュリティプロバイダーと API を実装する組織の双方で共有します。
プロバイダーは API を保護するための高度なツールとテクノロジーを提供します。そのツールを適切に統合すること、そしてセキュリティに関するベストプラクティスに従うことは各組織の責任です。
API セキュリティ管理には、API の整合性とセキュリティを確保するための各種プロセスやプラクティスが含まれます。たとえば、脅威の識別と緩和、ユーザーアクセス管理、暗号化、API キーのメンテナンス、定期的なセキュリティ監査などです。
API セキュリティ管理の主な目的は、API への不正アクセスを防止し、データをセキュリティ上の脅威から保護することです。
API セキュリティにより、組織のデータを保護して、不正アクセスを防止できます。また、API が正しく機能し、不正使用や過負荷を防止することで、当該 API を使用するアプリケーションのパフォーマンスと可用性を維持できます。
API 管理と API セキュリティは互いに関連していますが、それぞれ異なります。API 管理とは、API を公開して、その使用を促進および監視するためのプロセスとプラクティスです。
API セキュリティは API 管理の一部で、API を潜在的な脅威から保護することに重点を置いています。これには、認証と認可、暗号化、脅威防御などのセキュリティ対策の実装が含まれます。
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