API はアプリケーションの機能にアクセスできるようにするインターフェースであり、Web ゲートウェイはインターネットにアクセスできるようにするサーバーです。
API ゲートウェイは、バックエンドサービスとクライアントの間に配置される API 管理ツールであり、リクエストルーティング、API 監視、および API セキュリティを担います。
API ゲートウェイは、多くの場合、すべての API 要求(または API コール)に単一のエントリーポイントを提供するために使用されます。これにより、すべての API トラフィックを 1 か所で簡単に追跡および監視できます。また、ゲートウェイレベルでセキュリティポリシーを適用できるため、API のセキュリティ確保も容易になります。
API ゲートウェイは、オンプレミスソフトウェア、 クラウドベースのサービス、またはそれらのハイブリッドとして展開できます。
API 管理のニーズに API ゲートウェイを使用することを検討している場合は、次の点を考慮する必要があります。
- 必要なプロトコルをサポートしているゲートウェイであること。
- スケーリングし、予想されるトラフィック量に対処できるゲートウェイであること。
- 各ゲートウェイのセキュリティ機能を評価して、セキュリティ要件を満たすゲートウェイを見つけること。
- さまざまな API ゲートウェイの価格を比較して、予算に合ったゲートウェイを見つけること。
API ゲートウェイが必要である理由
API は新しいビジネスモデル、データの収益化、パートナーとの連携強化を可能にします。そのため、API はあらゆるデジタル体験において中心的な役割を果たしています。API は新しいビジネスチャンスを生み出しますが、それ以上に、脅威にさらされる領域をも拡大させてしまいます。API の承認、認証、クォータ管理に適切なポリシーがないと、ダウンタイムや誤用につながる恐れがあります。
Akamai API Gateway
Akamai API Gateway は、API の公開時に開発者が直面する、拡張性、セキュアアクセス、配信という共通課題を取り除くことを目的に設計されています。毎日数十億件の API ヒットと数ペタバイトの API トラフィックを配信する Akamai クラウドプラットフォームへの早期展開は、DevOps イニシアチブによってデジタルビジネスの成功を達成しようとする Akamai の継続的な取り組みを明確に示すものです。
ユースケースの中には、Akamai API Gateway の持つ大きな価値を証明するものもあります。API の配信、セキュリティ保護、管理を簡単に行う方法を模索し続ける企業は、Akamai API Gateway を以下の目的で使用しています。
- ピーク時における外部 API の管理: 国際的な小売企業である某社は、Akamai API Gateway を展開して外部 API を管理することで、レイテンシーを減らし、Web サイト、モバイルアプリ、店舗内キオスク端末で実行するアプリケーションのピーク需要に対応しました。この小売企業は Akamai の管理 API を活用してゲートウェイを既存のワークフローに統合し、Akamai App & API Protector を使用して API エンドポイントの アプリケーションセキュリティ を最大限に強化しています。
- アプリインタラクションの合理化: グローバル物流プロバイダーである某社は、Akamai API Gateway を導入することで、e コマースアプリケーションのインタラクションを合理化し、Akamai の比類のない可用性とセキュリティのメリットを実現しました。Akamai API Gateway を活用することで、Akamai のプラットフォームとのシームレスな統合や、ソリューションが提供するきめ細かいアクセス制御が可能になりました。
- トークン認可のオフロードによるコスト削減: ホテル業界のビジネスプロセス管理(BPM)ソリューションのリーディングプロバイダーである某社は、Akamai API Gateway を実装して API トラフィックの調整とリクエスト数の制御を行っています。同社では、Akamai API Gateway を使用してトークン認可をオフロードすることで、スケーラビリティの向上とコスト削減を実現しています。
Akamai API Gateway について詳しくは、ウェビナー「 Akamai API Gateway の概要」をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
API ゲートウェイは、バックエンドサービスとクライアントの間に配置されるコンポーネントであり、適切なサービスにリクエストをルーティングする手段を提供します。また、認証、レート制限、キャッシングなどのタスクも実行できます。
API ゲートウェイはクライアントとサーバーの間のレイヤーであり、リクエストや応答を変更したり、認証やレート制限などの追加機能を提供したりするために使用されます。
API ゲートウェイアーキテクチャは、開発者が複数のバックエンドシステムからデータやサービスにアクセスするための単一のエントリーポイントを提供できるようにする設計パターンです。ゲートウェイは通常、すべてのクライアントに統一的なインターフェースを提供するため、開発者は新しいクライアントアプリケーションを簡単に作成できます。また、バックエンドシステムの詳細を抽象化することで、既存のクライアントアプリケーションに影響を与えることなく、新しいサービスを簡単に変更したり追加したりできます。
API ゲートウェイには次のような利点があります。
- セキュリティの強化: API ゲートウェイは、トラフィックがバックエンドサービスに到達する前に監視およびフィルタリングすることで、セキュリティの追加レイヤーを提供できます。
- パフォーマンスの改善: API ゲートウェイは、よくある要求と応答をキャッシュして、システムのパフォーマンスを向上させることができます。
- 柔軟性の向上: API ゲートウェイは、すべてのバックエンドサービスの単一のエントリーポイントを提供できるため、新しいサービスの変更や追加が容易になります。
- コストの削減: API ゲートウェイは、システムの実行に必要なサーバーやその他のリソースの数を減らすことで、コストを削減します。
API ゲートウェイは一般的に、マイクロサービスアーキテクチャの単一のエントリーポイントを提供するために使用されます。負荷分散機能、キャッシング機能、セキュリティ機能を提供できるほか、複数のマイクロサービスのデータを集約するために使用することもできます。
API ゲートウェイは、システムのさまざまな部分にトラフィックをルーティングするためのものです。
API ゲートウェイは、セキュリティの強化、 パフォーマンスの改善、さまざまなソフトウェアアプリケーション間の統合プロセスのシンプル化のために不可欠です。
API ゲートウェイは、暗号化、認証、および認可のメカニズムを使用して、安全なデータ送信を実現し、不正アクセスを防止します。
一般的な課題には、潜在的なボトルネック、セキュリティ上の懸念、既存のシステムとの適合性の問題などがあります。
従来の方法と比較して、API ゲートウェイはセキュリティの強化、パフォーマンスの向上、統合プロセスのシンプル化を実現します。
はい。API ゲートウェイはプロトコル変換に優れており、異なる通信プロトコルを使用するシステム間でシームレスなインタラクションを実現します。
Akamai が選ばれる理由
Akamai はオンラインライフの力となり、守っています。世界中のトップ企業が Akamai を選び、安全なデジタル体験を構築して提供することで、毎日、いつでもどこでも、世界中の人々の人生をより豊かにしています。 Akamai Connected Cloudは、超分散型のエッジおよび クラウドプラットフォームです。ユーザーに近いロケーションからアプリや体験を提供し、ユーザーから脅威を遠ざけます。