小売販売、大規模なスポーツの試合、音楽パフォーマンス、新たにリリースされた動画コンテンツなどのピークイベントは、サイトやアプリに大きな負荷をかけてユーザー体験を低下させることが多く、最悪の場合はクラッシュを引き起こしてユーザー体験を停止させます。CloudTest では、多数のクラウドサーバーを使用してピークトラフィックのシナリオをシミュレートし、サイトやアプリを全負荷状態にしてパフォーマンスのストレステストを実行できる、本番環境またはライブ環境用の負荷テストツールを利用できます。大規模イベントの前に問題を特定でき、計画どおりにスムーズに稼働開始するために役立ちます。
大規模なリアルタイム負荷テスト
拡張性に優れた負荷テストプラットフォームである CloudTest を使用して、トラフィックの変動に対する準備状況を検証します。コード、ネットワーク、データベースのボトルネックを視覚的な UI で特定しながら、実際のシナリオを正確にシミュレートします。CloudTest は、Web サイト、アプリ、API、CI/CD プロセスをサポートする、フルマネージドまたはセルフサービスのソリューションです。
予測の有無に関わらず、突発的なトラフィックの増加に柔軟に対応できる環境を構築
CloudTest の仕組み
機能
パラメーター、変数、検証を設定するか、コードなしでテストを再利用して結合
テストケースをドラッグアンドドロップ。わずか数回クリックするだけで、仮想ユーザー、地理的オリジン、反復回数、ランプアップ、ペーシングを設定
- ユーザーベースを反映したグローバルな場所から実稼働時のボリュームをテスト
- テスト中に負荷を調整したり、プロモーションや障害をシミュレートしたりと、あらゆる操作をすべてリアルタイムで分析
- カスタムの単一ビューダッシュボードで、分析とサードパーティの監視ツールのデータを統合し、知見を獲得
- Akamai のパフォーマンスエキスパートが提供するフルマネージドサービスまたはセルフサービスソリューションを選択
CloudTest が問題解決に役立つビジネスケースをご紹介します。
準備状況を検証
サイト、アプリ、ワークフローの準備状況を検証することで、不要な障害を防止します。新しいアプリケーションの運用準備状況をテストする必要がある場合も、サイトに一貫性のないトラフィックレベルを処理する能力があるかをテストする必要がある場合も、ワークロードと配信インフラがどのように機能しているかをテストする必要がある場合も、CloudTest はライブ環境や本番環境のボトルネックを迅速かつ容易に特定します。
トラフィックピークを計画
専門的な負荷テストを利用
完全なエンドツーエンドのパフォーマンステストが困難である場合や、スケジュールが短い場合や、ハイレベルのテストを実行するために必要なリソースやインフラがない場合は、Akamai を負荷テストの Software as a Service(Saas)ベンダーとしてご利用ください。弊社の負荷テスト専門家がお客様と協力して、お客様のテスト要件を完全に理解し、すべての負荷テストを実施し、お客様の環境やインフラの稼働準備がどれくらい整っているかを示す指標を提示します。
よくある質問(FAQ)
CloudTest On-Demand は、Akamai が管理する Software as a Service(Saas)の負荷テストソリューションであり、大規模な本番環境テストに関する豊富な経験を持つワールドクラスのパフォーマンスエンジニアによってサポートされています。このサービスにより、時間とリソース(ソフトウェア、機器、人、専門知識)が限られている組織が、グローバルな負荷テストとパフォーマンステストを実行できます。また、弊社の負荷専門家がユーザージャーニーとテストシナリオの範囲に関するガイダンスを提供し、共同テストセッションを実施し、包括的なレポートを提供します。
CloudTest は、すべてのデバイスとブラウザーのテスト、世界中での現実的なトラフィック分散、リアルタイムのインメモリー分析の実行など、クラウドから現実的なテストを実行できる、ライセンス供与されるツールです。コーディングを必要とせずに、迅速にテストを作成できます。
CloudTest は CDN に依存せず、複数の CDN(Akamai を含む)を同時にテストして、負荷発生時のパフォーマンスを比較できます。
CloudTest は高度に分散されたプラットフォームで実行されます。また、弊社のキャリアとクラウドプロバイダーの関係により、さまざまな地域やベンダー(Rackspace Dallas と AWS Midwest の比較など)で予想負荷をテストできます。
CloudTest は通常、次のシーケンスで動作します。
- Break/Fix(障害対応):低レベルのテストでは、CloudTest は機能障害(つまり、機能しているかどうか)を含む大部分の Break/Fix(障害対応)とボトルネックを明らかにします。
- 所要時間:長期間のイベント(長いスポーツイベントなど)の間は、ピークストレス時でも問題が明らかにならない場合があります。そのような問題は、時間が経過しなければ把握できません。たとえば、メモリーリークの問題は、イベントの 3 時間目まで明らかにならない場合があります。
- ピーク:低いテストレベルでは、書き込みと読み取りは機能しますが、大きな負荷が発生するとプロセスとユーザーがキューに入り始めて、カスケード効果が発生します。長時間にわたる強い負荷に対しては、CloudTest は「機能しているか」と「どれくらい適切に機能しているか」をテストし、どこでどの程度のパフォーマンスのボトルネックが発生するかを特定します。
CloudTest では、ユーザーごとに固有の平均ユーザー数や予想ユーザー数に基づいて仮想ユーザーランプを調整することを推奨していますが、一般的な経験則は次のとおりです。
- 0 から開始します
- 2,500 人の仮想ユーザーに進み、3~4 分間継続します
- 次に、平均的なユーザーベースに応じて、数万人の仮想ユーザーに進み、一定時間継続します(この時間はテストシチュエーションによって異なります)
- 最後に、ユーザーベース(またはピークイベントの予想ユーザーベース)に応じて、数十万人の仮想ユーザーに進み、一定時間継続します(繰り返しますが、この時間は企業ごとに異なります)。念のため、予想負荷の 2 倍から 3 倍のテストを行うことをお勧めします。
CloudTest では、さまざまなデバイスやプレーヤーのプロファイル(Roku、AppleTV、JW Player、DIY など)を模倣し、動的な帯域幅シフトを実行して、ベストなオーディエンス体験を実現するためにワークフローの最適なアダプティブビットレート(ABR)ポイントを見つけることができます。CloudTest の結果は、理想的なチャンクサイズ、さまざまなネットワーク条件に合わせてコンテンツをトランスコーディングする方法、リバッファリングを最小限に抑えるための適切なフレーム/秒(fps)の選択、シームレスなオーディエンス体験の提供に関するガイダンスを提示します。CloudTest は、HLS、HDS、および CMAF セグメントをテスト/スクリプトして、アプリケーションのワークフローをテストし、同時性のあるユーザーをシミュレートしてオーディエンスの規模に対応するために役立ちます。
他のプロバイダーと同様に、CloudTest は仮想ユーザー(VU)を作成します。しかし、他のプロバイダーとは異なり、本番稼働中に使用されるサーバー上で、ヘッドレスのシンセティックユーザーではなく、仮想ユーザーを作成します。そのため、CloudTest は、たとえば実際の HTTP リクエストを測定できます。
リソース

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