すべてのクラウドデータベースには、データベース内のデータを盗難、不正アクセス、漏洩から保護する堅牢なセキュリティ機能が必要です。データ暗号化は、保存中と転送中の両方のデータを保護する必要があります。強力なアクセス制御によって、機微な情報と個人情報を不正アクセスから保護することができます。データのマスキング機能により、可視性が厳密に制限および制御されます。エンタープライズのクラウドセキュリティに対するマルチレイヤー型アプローチが、侵害の防止をサポートします。
クラウドデータベースの概要
エンタープライズデータベース内のデータ量が急激に増加し続けている状況の中で、コストの削減、スケーラビリティの向上、データベースパフォーマンスの向上を実現するために、クラウド・データベース・テクノロジーを導入する企業が増えています。ここでは、クラウドデータベースの仕組みと、そのメリットについて簡単に説明します。
クラウドデータベースとは
クラウドデータベースとは、インターネット上のクラウドプラットフォームからアクセスするデータベースサービスのことです。これらのデータベースは社内サーバー上の従来のデータベースと同じ機能を提供しますが、 クラウドコンピューティングの方は速度、アジリティ、スケーラビリティの柔軟性が向上しており、コストも低減します。ユーザーやアプリケーションにとっては、クラウド内のデータベースの情報やインタラクションは、オンプレミスのデータベースと同じように感じられます。クラウドデータベースは、パブリッククラウドまたはハイブリッドクラウド環境で実行するように設計されています。
クラウドコンピューティングのメリット
クラウドデータベースは、従来のオンプレミスソリューションに比べて幅広いメリットを提供します。
- アクセシビリティの向上。 従来のデータベースには社内ネットワーク経由でアクセスする必要がありますが、クラウドデータベースには、インターネットに接続した様々なデバイス上の任意の場所からアクセスできます。
- アジリティの向上。 リソースを数分でプロビジョニングまたはオフラインにできるため、新しいビジネスアイデアを迅速にテスト、検証、運用できるようになります。
- スケーラビリティの向上。 クラウド内のデータベースは、ビジネス要件の変化に応じて迅速かつコスト効率よくスケールアップ/ダウンできます。
- 信頼性の向上。 クラウド・データベース・プラットフォームは、通常、自動フェイルオーバーや自動スケーリングなど、高可用性を確保するように設計されたさまざまな機能を提供します。
- TCO(総保有コスト)の削減。 クラウド内で消費したデータベースリソースに対する従量制モデルにより、組織は総所有コストを削減できます。
- コストの削減。 クラウドデータベースは、物理インフラの管理と保守の必要性を排除することでコストを削減します。IT チームは、クラウドプロバイダーを利用して、クラウド内のデータベースのすべてのハードウェア、ソフトウェア、およびオペレーティングシステムをプロビジョニング、更新、および保守できます。
- 迅速なリカバリー。 クラウドデータベースは、リモートサーバー上で自動化された安全なバックアップを可能にすることで、自然災害、停電、または機器障害後のリカバリーを改善します。
- 強力なセキュリティ。 クラウド・データベース・プロバイダーは通常、マルチレイヤーのセキュリティを提供し、一元的なセキュリティポリシーの適用を可能にします。
- エキスパートによるサポート。 クラウド・データベース・プロバイダーは、社内の IT スタッフが備えているスキルよりも、データベースの管理とサポートについて深い専門知識を持っている場合があります。
- リスクの軽減。 クラウド・データベース・プロバイダーは、セキュリティのベストプラクティスを自動的に適用して、ユーザーエラーの可能性を減らすことができます。高可用性機能とサービスレベル契約(SLA)により、ダウンタイムがもたらす収益の損失を排除できます。
クラウドデータベース展開モデルとは
組織は、複数の展開モデルでクラウドデータベースにアクセスできます。
- 自己管理型。 自己管理型オプションを使用すると、組織とその管理者および開発者は、インスタンスの購入や仮想マシン上でのデータベースの実行など、データベースの管理を担当します。
- 自動化。 このモデルでは、組織はクラウドサービス API を使用して、データベースサーバーとオペレーティングシステムへのアクセスと制御を維持しながら、運用を支援します。
- マネージドサービス。 フルマネージド型のモデルでは、クラウド・サービス・プロバイダーが、データベースのプロビジョニング、スケーリング、監視、バックアップ、セキュリティ保護を担当します。
- 自律型。 このモデルでは、自動化および機械学習テクノロジーがデータベース管理とパフォーマンス調整を処理するため、人が介入する必要がありません。自律型データベースは、セキュリティ、バックアップ、更新、その他の日常的な管理タスクを自動化します。
クラウド database as a service(DBaaS)とは
Database as a Service(DBaaS)モデルはフルマネージド型モデルとも呼ばれ、企業はハードウェアやソフトウェアの購入、インストール、設定、メンテナンス、アップグレードを行うことなく、クラウドデータベースのメリットを活用できます。データベースサービスはクラウド・サービス・プロバイダーが提供します。プロバイダーの役目は、データ管理、全体管理、メンテナンス、運用タスクを処理することです。
DBaaS モデルには次のようなメリットがあります。
管理の容易さ。 IT および開発チームとデータベース管理者は、データベース管理を DBaaS ベンダーに任せ、アプリケーションや開発に集中することができます。
エキスパートによるサポート。 クラウド DBaaS プロバイダーは、24 時間年中無休でデータベース専門家のサポートを提供できます。
迅速な実装。 DBaaS サービスを利用すれば、スタッフの追加や、ハードウェアやソフトウェアへの投資の必要なく、データベース用のクラウドインフラを迅速に導入できます。
容易なスケーリング。 企業は、ビジネス要件を満たすために、必要に応じてクラウドデータベースを迅速にスケールアップまたはスケールダウンできます。
設備投資が不要。 DBaaS サービスは、予測可能な月額費用で運用コストとして購入できるため、設備投資の必要性がなくなります。
よくあるご質問(FAQ)
クラウドデータベースには、2 つの一般的なカテゴリー(構造化照会言語(SQL)リレーショナルデータベースおよび NoSQL 非リレーショナルデータベース)があります。SQL データベースを使用すると、ユーザーやアプリケーションはデータベースにすばやくアクセスし、クエリーを実行し、書き込みを行うことができます。また、ほぼすべての機能を SQL プログラミング言語で実行できます。NoSQL データベースは、構造化データと非構造化データの両方を保存し、膨大な量のデータを超高速で処理できます。
世界最大規模のエンタープライズの多くは、クラウドデータベースを利用して、情報に簡単にアクセスし、安全性を高め、継続的にバックアップできるようにしています。多くの消費者は、一般に利用可能な SaaS(Software as a Service)ベースのアプリの一部としてクラウドのデータベースも使用しています。
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