Mastodon とは、自己ホスト型のソーシャル・ネットワーキング・サービスを実行するための無料のオープンソースソフトウェアです。Twitter に似たマイクロブログ機能を備えており、この機能は独立して実行される多数のノード(インスタンスと呼ばれる)によって提供されています。各ノードには、独自の行動規範、利用規約、プライバシーポリシー、プライバシーオプション、およびコンテンツ管理ポリシーがあります。
クラウドストレージの概要
クラウドストレージとは、オンプレミスのハードドライブではなく、クラウド内のサーバーにデータを保存するという クラウドコンピューティング・サービス ・モデルです。クラウド・ストレージ・プロバイダーがリモート・ストレージ・サーバーの保守、セキュリティ、更新、バックアップを担うため、組織はハードウェアやソフトウェアを購入してオンサイトに設置およびインストールするコストを回避できるとともに、IT チームはローカル・ストレージ・インフラの管理の負担から解放されます。顧客はオンデマンドでクラウド・ストレージ・スペースにアクセスし、消費するリソースに対してのみ料金を支払うことができます。クラウド・ストレージ・オプションにより、アジリティの向上、優れたスケーラビリティ、時間と場所を問わないデータアクセスが実現します。
クラウドストレージの仕組み
クラウドストレージを使用すると、ドキュメント、ファイル、画像、データベースなどのデータがインターネット接続経由でクラウド・ストレージ・プロバイダーに転送され、リモートの物理データセンター内の仮想マシンに保存されます。可用性、セキュリティ、データの整合性を確保するために、クラウドプロバイダーはデータを自動的にバックアップし、地理的に離れた場所にある複数のマシンにデータのコピーを保存します。ユーザーは、事実上どのデバイスでもインターネット接続を介してクラウドプラットフォーム上のデータにアクセスできます。
クラウドストレージの種類
組織は、パブリック、プライベート、またはハイブリッド・クラウド・ストレージにデータを保存することを選択できます。
パブリック・クラウド ・プロバイダーは、世界中のリモートサーバーにストレージを提供しています。これを利用することで、ほぼ無限のスケーラビリティと大幅なコスト削減を実現できます。しかし、パブリッククラウドに保存されたデータは、セキュリティやパフォーマンスの問題の影響を受けやすい場合があります。また、マルチテナントのパブリック・クラウド・サーバーで発生する可能性のあるリソース競合を回避するために、組織は専用のストレージリソースを提供するベアメタル・クラウド・サービスを利用することも可能です。
プライベート・クラウド ・ストレージについては、組織の IT 環境内のクラウド上にデータを保存する場合と、プライベート・クラウド・プロバイダーからリースされたインフラ上にデータを保存する場合の 2 つの形態があります。プライベート・クラウド・ストレージを利用することで、ストレージインフラのセキュリティと制御性は向上しますが、パブリック・クラウド・データ・ストレージと同じレベルのスケーラビリティやコスト効率を確保することはできません。
ハイブリッド・クラウド ・ストレージ・ソリューションは、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方の利点を備えています。そのため、組織は機密性の低いデータをパブリック・クラウド・ストレージに保存してそのコスト上のメリットとスケーラビリティを生かしながら、データ主権、レジデンシー、またはプライバシー規制の対象となる機密情報やデータの保存にはプライベート・クラウド・ストレージを利用することができます。
クラウドストレージのユースケース
- クラウドバックアップ。クラウド・ストレージ・サービスを利用すると、本番データのバックアップコピーを簡単に保持できるため、データの損失や破損が発生したり、ランサムウェアなどの脅威から影響を受けたりした場合に備えておくことができます。
- データの保持。クラウドストレージを使用すれば、ガバナンスやコンプライアンスを目的とした、古いファイルのアーカイブと保持をシンプル化できます。ストレージコストを削減するために、頻繁にアクセスする必要のないデータは安価なサーバーに保存できます。
- 分析。分析アプリは、大規模で可用性の高いデータプールやデータレイクにアクセスする必要があります。クラウド・ストレージ・ソリューションは、分析に必要なスケーラビリティをより低コストで提供します。
- テストと開発。ソフトウェアのテスト環境および開発環境には、本番環境とは別のストレージが必要です。クラウド・ストレージ・システムを利用することで、開発チームは本番環境を迅速かつコスト効率よく複製できます。
- データベース。クラウドデータベース内の ブロックストレージ は、レイテンシーの影響を受けやすいワークロードに対して、低レイテンシーで優れたパフォーマンスを提供できます。
- 災害復旧。クラウドストレージを使用すると、データセンターが自然災害や深刻な影響をもたらす事態の影響を受けた場合に、データを簡単に回復できます。
- デリバリーの改善。データを世界中の分散型クラウドに保存すれば、帯域幅を大量に消費するデータ(動画ファイルなど)をより高速で処理し、ユーザーに近い場所からコンテンツを配信してレイテンシーを最小限に抑え、オンライン体験を向上させることができます。
クラウドストレージの課題
- セキュリティの問題。最高レベルのクラウド・ストレージ・プロバイダーは、サイバー攻撃やデータ漏えいを防ぐためにセキュリティテクノロジーに多額の投資を行っていますが、パブリック・クラウド・インフラのマルチテナント性により、データ保護のリスクが発生する可能性があります。
- コントロールの喪失。サードパーティが管理するオフサイトのサーバーにデータを保存する場合、必然的にデータに対する IT チームの可視性と制御性が低下します。
- レイテンシー。クラウドに保存されているデータにはネットワークまたはインターネット接続を介してアクセスする必要があるため、接続の問題や障害がクラウド・ストレージ・ソリューションのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- コンプライアンス。多くの規制フレームワークには、データの保存場所と保存方法に関する厳格な規定があります。世界中にデータセンターを抱えるパブリック・クラウド・プロバイダーにデータを移動すると、これらの規制へのコンプライアンスがより複雑になります。
- ベンダーロックイン。データが単一のパブリック・クラウド・プラットフォームに保存されると、プロバイダーの変更に伴うコストが高くなり、ベンダーロックインに陥ったり柔軟性が欠如したりする可能性があります。
- IT の分断。組織全体のユーザーがストレージリソースを迅速にスピンアップできるようになると、IT 環境が急速に分断され、管理が困難になる可能性があります。
クラウドストレージのメリット
- 管理上の負担の軽減。クラウド・ストレージ・プロバイダーがクラウド内のストレージの保守、セキュリティ、バックアップを担うため、IT チームはオンサイトストレージの調達、インストール、管理、保守といった日常的なタスクを実行する必要がありません。
- 迅速な展開。クラウド・ストレージ・リソースは数分または数時間以内にプロビジョニングできるため、組織はオンプレミスシステムよりもはるかに迅速にストレージにアクセスできます。開発者、ソフトウェアテスター、ビジネスユーザーは、IT チームによるリソース割り当てや設定を必要とすることなく、クラウドストレージに簡単にアクセスできます。
- コスト削減。クラウドストレージは従量制の料金体系であるため、組織は必要なキャパシティのみの料金を支払い、過剰プロビジョニングや過少利用に伴う無駄なコストを回避できます。また、クラウドストレージを使用すると、ストレージハードウェアの購入と設置にかかる多額の先行コストを回避できます。
- スケーラビリティ。クラウドストレージを利用すれば、データセンターの使用面積を増やすことなく、ストレージキャパシティを迅速に拡張してビジネス要件を満たすことができます。
- 継続性。クラウド・ストレージ・ソリューションを利用して、さまざまなオフサイトの場所にデータを保存することで、事業継続性が高まります。また、データを自動的に複製し、災害復旧を迅速化できます。
- セキュリティ。クラウド・ストレージ・プロバイダーは、保管中のデータを保護するために、最善のエンタープライズ・クラウド・セキュリティ・テクノロジーを実装することに重きを置いています。そのため、データをクラウドに保存するほうがオンサイトに保存するよりも安全な場合があります。さらに、オフサイトの場所にデータのコピーを保存することで、自然災害やサイバー攻撃(ランサムウェアなど)からの保護のレベルが高まります。
- サステナビリティ。多くのクラウド・ストレージ・プロバイダーは、再生可能なリソースを組み込むことで、データセンターのエネルギー消費を削減しようとしています。
よくあるご質問(FAQ)
ブロックストレージとは、データストレージとストレージデバイスを制御するテクノロジーです。ファイルやデータベースエントリーなどのあらゆるデータを同じサイズのブロックに分割します。その後、ブロック・ストレージ・システムは、高速アクセスおよび検索のために最適化された方法で、基盤となる物理ストレージにそれらのデータブロックを保存します。開発者は、効率的かつ高速で信頼性の高いデータアクセスを必要とするアプリケーションに、ブロックストレージを好んで使用しています。ブロックストレージは、データへのより直接的なパイプラインと考えることができます。一方、ファイルストレージには、データにアクセスする前に処理を行うファイルシステム(NFS、SMB)という追加のレイヤーがあります。
オブジェクトストレージとは、オブジェクトと呼ばれる非構造化形式のデータを保存および管理するテクノロジーです。現代の組織は、写真、動画、電子メール、Web ページ、センサーデータ、音声ファイルなど、大量の非構造化データを作成し、分析しています。クラウド・オブジェクト・ストレージ・システムはそのようなデータを複数の物理デバイスに分散しますが、ユーザーは単一の仮想ストレージリポジトリから効率的にコンテンツにアクセスできます。オブジェクト・ストレージ・ソリューションは、スケーラビリティと柔軟性を必要とするクラウドネイティブアプリケーションの構築に最適です。また、既存のデータストアをインポートして、分析、バックアップ、アーカイブに使用することもできます。
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