CrowdHandler が Akamai を使用してシームレスな仮想待合室を提供

CrowdHandler は、オンライン待合室および仮想キューイングサービスを提供する企業です。同社のサービスにより、大量のトラフィックが発生した際に Web サイトを保護し、サーバーの過負荷を防ぎ、顧客は安心してトランザクションを処理できます。同サービスは、エンターテインメント業界、スポーツ業界、Fortune 500 企業、政府機関、オンライン小売企業など、世界中の組織で導入されています。 同社は信頼性に優れた体験を顧客に提供するために、Akamai を活用することにしました。

CrowdHandler が Akamai を統合リストに加えて以来、同社の顧客は待合室ソフトウェアを簡単にインストールできるようになりました。Akamai EdgeWorkers を使用することで、開発者は、世界中で 25 万台以上展開されている Edge サーバー上でマイクロサービスを作成し、展開することができます。 

待合室のチェックを、ブラウザではなく、Akamai のエッジで実行することで、テクノロジーに精通したユーザーであってもチェックを回避できなくなります。これにより、CrowdHandler 待合室のセキュリティと保護がさらに強化されました。また、統合には Akamai EdgeWorkers を使用するため、開発チームはアプリケーションを変更する必要が一切ありません。 

シームレスな統合

CrowdHandler 待合室によって、Akamai のページキャッシュ機能に悪影響が生じることは一切ありません。これは、CrowdHandler 待合室がサーバーではなく、キャッシュの前に実行されるためです。つまり、待合室のチェックとチェック後のユーザーリダイレクトは、ページをキャッシュから取得する前に行われます。 

CrowdHandler 待合室の設定とユーザーステータスは Akamai 内に維持されるため、EdgeWorkers コードによって追加されるページの読み込み時間はわずか平均 20 ミリ秒です。Akamai との「軽量」な統合により、複数の API コールを行う必要がないため、CrowdHandler の顧客はページの読み込みの遅延に悩まされることがありません。

Akamai とのコラボレーション

Akamai とのコラボレーションについて、CrowdHandler チームは次のように述べています。

CrowdHandler、CTO、Luke Owen 氏

「Akamai は実行時間に関して、かなり厳格な制限を課していますが、それは至って当然のことです。Akamai の使命は顧客のサイトを高速化することです。そして、需要の高いときには、1 ミリ秒も無駄にはできません。EdgeWorkers のその他のシンプルな例と比べると、限られた実行時間の中に多くの作業を詰め込む必要がありました。しかし、結果には大満足です。すべてのページに対する、すべてのユーザーのリクエストをチェックして、リソースへのアクセスを待機させながら、そのユーザーを待合室に誘導すべきかを判断できます。各ページの読み込み時間にわずか 20 ミリ秒を追加するだけで、このチェックを実行できます。これは、当社が採用していた以前の方法の 1/5 の時間です。これだけの短縮を実現できたのは、Akamai がアプローチを見直すきっかけを与えてくれたからです」

CrowdHandler、CEO、Jake Grimley 氏

「CrowdHandler は、大量のトラフィックに対応する必要のあるユーザーのための製品です。大量トラフィックへの対応は Akamai の得意分野であるため、Akamai を活用すべきだと考えました。しかし、当社のような小規模なテクノロジースタートアップ企業にとって、Akamai は簡単に手を出せるような存在ではないと思っていました。ところが予想に反して、簡単に導入することができました。加えて、プラットフォームに精通した Akamai 従業員が、当社の開発者に豊富な知識とサポートを直接提供してくれます。EdgeWorkers 製品を提供する Akamai は、Linode も買収しました。Akamai が今後エッジコンピューティングをどのように普及させていくのか、大いに注目しています」

CrowdHandler の詳細は こちら。