クラウドコンピューティングが必要ですか? 今すぐ始める

Black background with orange code

エッジコンピューティング:ユースケース

エッジで関数を作成することにより、A/B テスト、ジオロケーション、データ保護、デバイスのパーソナライズ、HTTPS レスポンス、トラフィック管理などの機能をサーバーレス・エッジ・コンピューティングとして実現できます。

A/B テスト

トラフィックルーティング

A/B テスト

Akamai を利用すると、パフォーマンスを犠牲にすることなく A/B テストを実施できます。


競合他社に先駆けて真の顧客の好みや行動を把握するためには、A/B テストが効果的であると実証されています。A/B テストでは、異なるバージョンのコンテンツを試験的に配信し、その効果を相対的に計測することができます。しかし、A/B テストでエンドユーザーに配信するコンテンツを判断するためには、通常、オリジンサーバーとのやり取りが必要になります。そのためキャッシュを効率的に活用できません。長距離のバックホールを通ってコンテンツを転送する必要があるため、エンドユーザーのリクエストに対してオフロードが効きづらくなり、レイテンシーも長くなります。

Akamai のテクノロジーを利用すると、この判断ロジックをエッジに配置できるため、高速で一貫性の高いエンドユーザー体験、オリジンサーバーに到達するリクエスト数削減、コンピューティングリソースの自動的なスケーリングといったさまざまなメリットを享受できます。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest

setHeader()

getHeader()

route()

OnClientResponse

setHeader()

getHeader()


課題:

  1. 中心となる配信設定を更新したり、既存の製品の制約に縛られることなく、オーディエンスをセグメントに分け、異なるオリジンや異なる URL にリクエストをルーティングする

  2. ピーク時のパフォーマンスを維持しつつ、トラフィックをセグメント化する

利点:

  1. 信頼性の高いデータ - 同じコンテンツの 2 つ以上のバージョンの効果が定量的に評価されるため、最も効果が高く、ビジネス指標の向上に役立つバージョンを簡単に特定できる
  2. オーディエンスに最適なコンテンツを判断し、キャンペーン固有のコンテンツにユーザーをルーティングすることにより、コンバージョン率を向上できる

ジオロケーション:リダイレクト

トラフィックルーティング/パーソナライズ

ジオロケーション:リダイレクト

ロケーションベースのパーソナライズを追加して、オンライン体験を向上させ、コンバージョンを促進します。


ユーザーの位置情報(ロケーション)データを使用することにより、オンライン体験を向上させることができます。訪問者がいる場所に適したコンテンツを配信することにより、ユーザーエンゲージメント促進、直帰率低減、コンバージョン率向上を実現できます。ただし、IP ベースのジオロケーション機能では、多くの場合ジオロケーションサービスへの HTTP リクエスト送信が別途必要になるため、ページの読み込み速度が低下し、訪問者のストレスを招きます。

Akamai では、エッジで迅速に IP ベースのジオロケーションを実行することにより、この課題に対応しています。Akamai のソリューションでは、インターネットのエッジでカスタムの JavaScript ロジックが実行されるため、ブラウザーから追加の HTTP リクエストを送信することなく、企業ごとに独自に定義した地域に基づきユーザー体験をカスタマイズできます。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest respondWith()

課題:

  1. コードを作成する手間をかけずに、ユーザーに優れた体験を提供する
  2. オリジンインフラをトラフィック急増から保護する
  3. サードパーティー製アプリケーションとユーザーの製品との間の統合の問題を解消する

利点:

  1. 訪問者がいる場所に適したコンテンツを配信することにより、直帰率を低減し、コンバージョン率を向上できる
  2. エッジで機能が提供されるため、リダイレクトに伴うレイテンシーを短縮できる

役立つリンク:

バーチャル待合室(Queue-it の統合)

サードパーティーのサービス

バーチャル待合室(Queue-it の統合)

負荷がピークに達しても、仮想的なキューを用意してサイトのダウンを防止することで、顧客満足度を向上させることができます。


多数のユーザーが一斉に Web サイトにアクセスすると、ページの読み込みが遅くなったり、場合によってはサイトがダウンしたりします。ある調査では、ピーク時のパフォーマンスが低いと、顧客の 78% が競合他社のサイトに流れることがわかっています。 

Queue-it は、Web サイトの負荷が高まったときにバーチャル待合室を用意するサービスです。訪問者は、待合室にリダイレクトされ、サイトの処理能力に余裕が生まれるまで待機することができます。余裕が生まれたら訪問した順番にサイトにアクセスできるようになります。

Akamai では、エッジに Queue-it を統合することにより、バックエンド・アプリケーション・サーバーを変更したり、コードを記述したりすることなく、この機能を簡単に追加できます。エッジネイティブなコードなので、サードパーティーのインフラに依存する心配もありません。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest setVariable()
OnClientResponse addHeader()

課題:

  1. 一からコードを記述する手間をかけずに、ユーザーに優れた体験を提供する
  2. オリジンインフラをトラフィック急増から保護する
  3. サードパーティー製アプリケーションとユーザーの製品との間の統合の問題を解消する

 

利点:

  1. Akamai のサーバーレス・コンピューティング・プラットフォーム全体できめ細かくトラフィックを制御できる
  2. エッジネイティブなコードなので、サードパーティーのインフラへの依存が軽減される
  3. アプリケーションコードを変更することなく、サードパーティーのサービスを統合できる

役立つリンク:

データ保護とプライバシーのコンプライアンス

カスタマイズされたビジネスロジック

データ保護とプライバシーのコンプライアンス

パフォーマンスを犠牲にすることなく、データの透明性とプライバシーに関する法律の遵守を実現できます。


Web サイトを訪問すると、多くの場合訪問者のブラウザーにサードパーティー Cookie(コードのスニペット)が埋め込まれ、サイトに訪問したときの情報が履歴として記録されます。これまでは、訪問者の同意なく透過的に情報が記録されていましたが、現在では GDPR や CCPA をはじめとした消費者プライバシー法が世界中で制定されており、Web サイトでこのようなサードパーティー Cookie を使用した情報の追跡を行う場合には同意が必須となっています。

しかし、同意を得る手続きは、高パフォーマンスなデジタル体験の提供という目標とは相容れないものであることがほとんどです。Akamai では、同意に基づく追跡機能をエッジに移動させることでこの課題に対応しています。

エッジでコンプライアンスを維持することにより、オフロード率やキャッシュ効率が向上します。このソリューションでは、高速な検索によりユーザー体験を改善できるとともに、プライバシーに関するコンプライアンス遵守にも役立ちます。さらに、オリジンサーバーへの不要なトラフィックを減らすことができるので、インフラの複雑性低減やコスト削減につながります。


課題:

  1. 同意に基づきデータを追跡する
  2. IAB TCF 標準に基づきデータ保護とプライバシーのコンプライアンスをサポートする

 

利点:

  1. オリジンに戻る不要なトラフィックを削減することで、オリジンのインフラとコストを削減できる
  2. オフロード率が高まる
  3. パフォーマンスやエンドユーザー体験を犠牲にすることなくコンプライアンスを維持できる

役立つリンク:

動的な Web サイトのパーソナライズ

パーソナライズ/動的コンテンツ

動的な Web サイトのパーソナライズ

適切なユーザーに適切なコンテンツを動的に配信できます。


パーソナライズされたユーザー体験を提供すると、顧客満足度が高まり、収益増加につながることを企業は身をもって体験しています。しかし、ユーザーを識別して、ユーザーごとにどのコンテンツを配信するかを判断する機能は、通常、オリジンに実装されます。さまざまな体験を提供するためにトラフィックをセグメント化すると、キャッシュ効率が低下し、サイトやアプリのパフォーマンスも低くなります。また、コンテンツをキャッシュできないため、オフロード率が低下して、さらにパフォーマンスが低下することになります。

Akamai を利用すると、配信するコンテンツを判断する機能をユーザーに近い位置に移動することができます。このロジックをエッジで実行することにより、高度にパーソナライズされたユーザー体験を提供できるだけでなく、オフロード率を高め、高速で一貫性の高いユーザー体験を実現できます。


課題:

  1. パーソナライズされたユーザー体験を提供しつつ、サイトとアプリのパフォーマンスを維持する
  2. エンゲージメントを促進し、顧客を維持する

利点:

  1. エッジで動的に生成された HTML ページを含むオブジェクトをキャッシュすることにより、サイトのパフォーマンスを向上できる
  2. 市場投入までの時間の短縮 - 消費者体験を迅速に開発して提供できる
  3. 見込み客についての理解に基づくパーソナライズされたコンテンツを提供することにより、より深いレベルで顧客とのつながりを作り上げ、ユーザーエンゲージメントを促進し、コンバージョン率を向上できる

役立つリンク:

トラフィックマネージャー:許可リスト

トラフィックのフィルタリング

トラフィックマネージャー:許可リスト

不要なトラフィックを除外することにより、アプリケーションの負荷を軽減し、高速で一貫性の高いユーザー体験を提供できます。


ネットワークセキュリティへの脅威を防止して対応しつつ、ネットワークの利用を管理してユーザーに適切な体験を届けるのは困難な課題です。しかし、許可リストや拒否リストを確認するためにオリジンにバックホールすると、レイテンシーが非常に長くなります。

Akamai のテクノロジーを利用すると、ユーザーのセグメントの管理、サードパーティー統合の実現、差し迫った脅威への迅速な対応など、あらゆる場面でトラフィックを自由に管理できます。トラフィックマネージャーの許可リストソリューションにより、固有のビジネスニーズに合わせて作成した条件付きロジックに基づき、リダイレクトしたり、構築済み応答を返したりすることができます。さらに、これらの機能はエッジで実行されるので、高速で一貫性の高いユーザー体験を実現できます。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest respondWith()

課題:

  1. 許可リストに該当するリクエストのレイテンシーが長い
  2. 拒否リストに該当するリクエストでオリジンへの不要なトラフィックが生じる

 

利点:

  1. フィルタリングのロジックが、エンドユーザーに最も近いエッジで実行されるため、高速で一貫性のあるエンドユーザー体験を実現できる
  2. ポリシーや特定の IP により悪性のトラフィックをフィルタリングして、ネットワークへのアクセスを防止できる

 

役立つリンク:

デバイスベースのパーソナライズ

パーソナライズ

デバイスベースのパーソナライズ

エンドユーザーにぴったりのデジタル体験を提供できます。


ユーザーが使用しているデバイスの種類に応じてカスタマイズされたコンテンツを配信すると、シームレスで一貫性の高いユーザー体験を提供できます。しかし、デバイスの種類を検知し、そのデバイスに最適化されたコンテンツを配信するためには、オリジンサーバーへのバックホールが必要になり、オフロードが効きづらく、レイテンシーも長くなることがあります。

Akamai のエッジテクノロジーでは、受信リクエストを検査してユーザー固有の特性を識別し、それらの特性に適した応答を返すことができます。特性には、デバイスの接続速度、画面の向き、特定のコンテンツをサポートする機能の有無、追加の位置情報などがあります。これらの特性を考慮に入れることで、エッジにキャッシュされているサイトやアプリのうち、ユーザーのスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスに最適なバージョンを配信することができます。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest route()

課題:

  1. パーソナライズされたユーザー体験を提供しつつ、サイトとアプリのパフォーマンスを維持する
  2. ユーザーエンゲージメントを促進し、主要なビジネス指標を向上させる

利点:

  1. 受信リクエストの特性を検知してデバイスを識別し、デバイス固有のコンテンツを取得することにより、サイトやアプリのデバイスに最適化されたバージョンを配信できる
  2. 最適化されたコンテンツによりユーザー体験を向上できる

役立つリンク:

検索のオートコンプリート

検索

検索のオートコンプリート

オートコンプリートにより、Web サイトや検索エンジンのパフォーマンスを最適化できます。


ユーザーが検索ボックスに入力している途中で、関連性の高い検索キーワードを提案することにより、訪問者にとっての Web サイトの利便性が向上します。ユーザーが関連するコンテンツを素早く検索できるようになるほか、ビジネスニーズに適合する製品の情報を提示できます。しかし、オートコンプリートのチューニングは簡単ではありません。検索される内容は時々刻々と変化し、ロングテールのキーワードが検索されることもあります。

Akamai では、いくつかの手法によりオートコンプリートの高速化を実現しています。キーワードがキャッシュに存在しない可能性が高い場合、Akamai のテクノロジーはオリジンへのパスを高速化することにより対応します。短い検索キーワードでは、キャッシュとプリフレッシュによりオートコンプリートの高速化が図られます。また、検索キーワードの長さに基づく条件キャッシングも可能です。

イベントハンドラー   メソッド
OnClientRequest respondWith()

課題:

  1. 検索時間を短縮してパフォーマンスを最大化する
  2. キャッシュするのが困難なロングテールのキーワードを減らす

利点:

  1. 適切なクエリーをサポートして、ユーザーが求める結果を迅速に実現できるため、直帰率を低減できる
  2. コンテンツの迅速な配信により、全体としての体験を向上させ、訪問者が購入に至る確率を向上できる
  3. オートコンプリートによりビジネスの優先度に従って製品やコンテンツのカテゴリーを提示することで、製品やサービスの情報をユーザーに伝えることができえる

役立つリンク: