BurdaForward の急成長を牽引してきたのは、説得力のある最新のコンテンツと透明性の高い独自の広告モデルでした。同社は、Akamai を選択して Web サイトの高速性、可用性、応答性を維持し、そしてさらに多くの読者がサイトを再訪するようになりました。

インフラにはインパクトを与えずにインパクトのある最新ニュースを報道する BurdaForward は、解決策や問題を取り上げ、社会を変えることのできる説得力のあるコンテンツをタイムリーに配信することで、ドイツ全土の人々の生活向上を図ることを目指しています。同社の Web サイトのユニークビジターは毎月 4,000 万人で、大きなニュースが発生した日には毎秒 6,000 人が閲覧します。主力ブランド FOCUS Online はドイツトップのニュースポータルであり、その日のニュースに関する信頼できる情報を発信しています。人々が毎朝コーヒーを飲みながら読むような Web サイトです。テクノロジーの記事が掲載された CHIP.de、子育ての助言を提供する NetMoms、金融の知見を扱う Finanzen100、The Weather Channel などにも数百万人の読者がいます。BurdaForward の成功の基礎は、すべての人にコンテンツを開放している広告モデルにあります。「BurdaForward は、ニュースと情報をあらゆる人に提供することを目指しているため、コンテンツを有料にしては意味がありません」と、BurdaForward のオペレーション責任者、Sebastian Binder 氏は述べています。「そのため、クリエイティブな広告手法を見つけることが重要でした。それが、当社の主な収益源です。当社は、広告を読者にとって有益で役に立つ体験に変えたかったのです」

同社は、Web サイトの体験を中断する従来のポップアップ広告とは異なり、体験を邪魔しないように広告を提供しています。BurdaForward は広告主と提携して製品やサービスに関するスポンサー記事を書き、読者が有益だと思うものをクリックできるようにしています。「Goodvertising」と呼ばれるその広告により、同社は急成長を遂げています。しかし、こうした成長に対応するためには、舞台裏で絶え間ない進化が必要です。

BurdaForward の成功は、FOCUS Online などの Web サイトのスピード、可用性、応答性、および最新情報でコンテンツを更新する機能に依存しています。いずれかの品質が低下すれば、読者離れを招き、「Goodvertising」モデルを損ない、顧客の信頼と収益を失う可能性があります。需要の高い時期、すなわちドイツ中の人々が信頼できる情報源を同時に求めているときこそ、リスクは大きくなります。

Binder 氏は次のように述べています。「全国的なニュース記事で、FOCUS Online のトラフィック量が通常の 5 ～ 6 倍まで急増することがあります。モバイルデバイスにプッシュ通知を送信すると、数十万人がサイトに同時にアクセスします」

Akamai を利用する前、トラフィックの急増に対処するためには、インフラを拡張するしかありませんでした。システムがトラフィックの量を処理できなかった場合に備えて、余分なハードウェアをホット・スタンバイ・モードにしておく必要がありました。このアプローチはコストがかかり、オペレーションチームは問題が発生するかもしれないと常に心配していました。しかし、このような心配はもう不要です。

BurdaForward は、スピードと安定性を損なわずにインフラでトラフィックを処理するために、Akamai を選択しました。Akamai の製品は、過去数年間にわたり予測不能な状況下でも、同社の順調な成長に貢献してきました。

「COVID-19 下では、自宅でインターネットを閲覧する人が増え、当社のトラフィックは大幅に増加しました」と Binder 氏は述べています。「Akamai を利用すると、簡単に拡張してトラフィックを増やすことができ、システムに影響せず、調整も必要ありません。実際、最初は増加にほとんど気づかなかったくらいです」

読者が FOCUS Online や CHIP.de などのサイトに集中した場合でも、優れた信頼性、応答時間、操作性により、読者は期待して再訪します。BurdaForward は Akamai  Dynamic Site Deliveryを使用して、Akamai の コンテンツ・デリバリー・ネットワーク（CDN） でコンテンツの大部分をキャッシュできます。FOCUS Online のメインページは、キャッシュヒット率が 94% です。オリジンサーバーからトラフィックをオフロードすることで、Binder 氏はインフラを小規模に維持し、コストを削減できます。トラフィックの急増に大急ぎで対応する必要がなくなり、オペレーションチームと開発チームは、コードとしてのインフラに移行できるため、未キャッシュコンテンツのパフォーマンス最適化とソフトウェアリリースの合理化に集中できます。

また BurdaForward は、Akamai  Adaptive Media Player  を使用して、動画（有料動画広告など）に対する需要の高まりに対応しています。同社は動画の増加傾向を読者の関心をさらに高める機会として捉え、 Image & Video Manager  を導入して、配信速度と品質をさらに向上させました。

「動画は、当社の Web サイトで注目を集めているコンテンツの 1 つです。パンデミックの間に人々が COVID-19 に関する科学的な説明動画を見て、動画の視聴が大幅に増加しました」と Binder 氏は述べています。「Akamai Image & Video Manager を使用することで、より多くの動画をより高速で配信し、あらゆるデバイスとフォーマットに合わせてコンテンツを最適化できました」

BurdaForward はまた、データセンター間の負荷分散に Akamai Global Traffic Management  を選択し、単一障害点を防止して Web サイトの稼働を維持しました。さらに、Akamai Edge DNS と Zone Apex Mapping 機能を選択して、同社ブランドの数千ものサブドメイン（FOCUS Online、CHIP.de、NetMoms、Finanzen100、The Weather Channel、BestCheck、cardscout、EFahrer.com）に対するアクセスにセキュリティを確保しました。毎日何百万人もが閲覧している BurdaForward ブランドへの影響は計り知れません。

同社が Akamai を選択したとき、Binder 氏はまだ BurdaForward に入社していませんでしたが、彼はこの決定に完全に納得しています。「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク（CDN）を探す場合、Akamai が最適かつ高度なソリューションであることは一目瞭然です」と彼は言います。「BurdaForward にとって評判は重要です。したがって、信頼できるパートナーと協力することが不可欠です」

同社は、より高速で信頼性の高い体験を顧客に提供できるだけでなく、新機能を迅速に投入できます。オペレーションチームと開発チームは、Infrastructure as Code アプローチへと移行中であり、ソフトウェアの導入、プロビジョニング、設定を自動化しています。単一のプラットフォームにより、Binder 氏と彼のチームは、ワークフローとアカウントを標準化して、開発者が Web パフォーマンス API とリリースコードを簡単に呼び出せるようにしています。

その結果、BurdaForward はさらなる進化と成長を続けています。BurdaForward Ad Manager により、企業が広告スペースを予約し、独自のネイティブ広告コンテンツを作成して、BurdaForward ネットワークで公開できるようになりました。このツールを使用することで、小規模企業が BurdaForward の広範なパブリッシャーネットワークを利用して、認知度を高めることができます。これもまた、同社が「Goodvertising」モデルを強化している一例です。そのすべての基盤となっているのが Akamai です。

「私たちのチームにはルールがあります」と Binder 氏は言います。「それは、コンテンツを公開する場合は、必ず Akamai を経由することです」