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Akamai の戦略的かつ透明性の高い AI 導入

Berk Veral

執筆者

Berk Veral

August 01, 2024

Berk Veral

執筆者

Berk Veral

Berk Veral は、Akamai の Product Marketing 担当 Senior Director です。

Akamai のイノベーションの一端を担ってきた実際の機能を土台として、AI の導入が行われています。
Akamai のイノベーションの一端を担ってきた実際の機能を土台として、AI の導入が行われています。

企業は、インベンター(完全に新しいテクノロジーを生み出す企業)、イノベーター(新しいイノベーションによって既存の市場の方向性を変える企業)、アダプター(他の企業の発明を導入する企業)に分けられます。 

人工知能(AI)は長年にわたって学術的な議論のテーマとなってきましたが、ChatGPT によって瞬く間に大衆が AI を利用できるようにしました。こうして突然 AI を利用できるようになったため、人々は働き方の大きな変化に直面しました。そして、AI アダプターはこれまで以上に迅速に対応しなければなりませんでした。役職や業界を問わず、すべての人が直ちに AI の可能性を活かし始めると予想されたようです。

AI ウォッシング

そのため、企業は AI を導入して既存の製品を適応させたと、実際にはまだ行っていないにもかかわらず、そう示唆するようになりました。

AI ウォッシングとは、既存の製品に「AI 搭載」などの言葉を追加し、(実際には AI を使用していないのに)AI を使用しているように見せかけることを指します。多くの業界で AI ウォッシングが横行しているため、特に米国証券取引委員会は自社製品に AI ウォッシングを行った 企業に罰金を科しています

サイバーセキュリティ 業界も例外ではありません。何年も前から知られている多くのベンダーが、途端に「AI ネイティブ」であると主張するようになりました。今年の RSA Conference の展示ホールを少し歩けば、どれほど多くのベンダーがこの流行語に飛びついているかがわかります。

AI の透明性

もちろん、すべての企業が AI ウォッシングを行っているわけではありません。正当に AI が導入されているセキュリティ製品は数多くありますが、現在は AI の発展過程全体の初期段階であり、どの製品に AI が搭載されているか、具体的な AI の使用によって組織にどのようなメリットやリスクがもたらされるかを掘り下げて、正確に把握することが重要です。

このブログ記事は、Akamai がどのように AI を使用しているかに関心のある人が、そのような疑問を簡単に掘り下げて、透明性の高い情報を得られるようにご紹介します。

発明、革新、戦略的な導入

Akamai は コンテンツ・デリバリー・ネットワーク・テクノロジーのインベンターであり、 Web アプリケーションと API 保護マイクロセグメンテーションなどのイノベーターですが、導入に関しても戦略的に取り組み、新製品を発表する前にイノベーションのすべての側面を徹底的に評価することを選択してきました。

AI も例外ではありません。Akamai の取り組みが始まったのは、10 年近く前、AI 導入の始まりと見なされることの多い 機械学習 を製品に導入し始めたときのことです。現在は、大規模言語モデルや 生成 AIを使用する新たな機能を製品に取り入れていますが、それまでにたくさんの小さな段階を経ており、その概要を示したのが以下のタイムラインです。

Akamai における ML と AI の歴史 Akamai は何年もかけて ML と AI を製品に導入してきました

Akamai の最新の AI 機能強化

最新の AI 搭載機能のうち 2 つは、先日の Akamai Guardicore Platform の提供開始に伴い、2024 年 4 月 30 日に発表されました。Akamai Guardicore Platform は ゼロトラスト ・プラットフォームであり、統合マイクロセグメンテーション、 ゼロトラスト・ネットワーク・アクセス(ZTNA)、DNS ファイアウォール、マネージド型脅威ハンティング機能を提供します。 

この統合プロセスにおいて、Akamai は AI ベースの機能、ウィザード、レポートなどの大幅な機能強化を追加し、お客様がネットワークの可視性を高め、簡単にポリシーを導入できるようにしました。これらの AI 機能強化により、ネットワークとの通信が簡単になったり、ラベリングが高速されたりします。

通信が簡単に

Akamai Guardicore Platform のユーザーは自然言語を使用してネットワークログと通信できるため、コンプライアンスの取り組みや一刻を争うインシデント対応アクティビティが促進されます。

ラベリングの高速化

ゼロトラスト・ポリシーを作成するためには、保護が必要な各資産の正確なインベントリーが必要です。このプロセスは ラベリング から始まりますが、これは極めて困難で時間のかかる手作業のタスクです。Akamai Guardicore Platform は AI を活用して、資産がどのようなふるまいをしているのかを検証し、ラベルを提案します。この提案には、信頼度スコアとラベルの選択理由の説明が含まれています。

これらはあくまで一例で、AI 機能強化はさらに進められています。

信頼できる AI 導入

AI により、私たちの日々の働き方が変化しています。Akamai の製品とソリューションでは、Akamai のイノベーションの一端を担ってきた実際の機能を土台として、AI の導入が行われています。 

Akamai は、業界内でのリーダーシップとお客様からの信頼を維持するために必要と思われる勤勉さと信頼性を持って、引き続き AI の導入を模索してまいります。



Berk Veral

執筆者

Berk Veral

August 01, 2024

Berk Veral

執筆者

Berk Veral

Berk Veral は、Akamai の Product Marketing 担当 Senior Director です。