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「Akamai を導入したことで、サイトのパフォーマンスが大幅に向上しました。その結果、配信速度が極めて重要な業界において、競争力を高めることができました。競合他社よりもはるかに優れた設備を手に入れたことで、高い顧客満足度につながる卓越した体験を提供できるようになりました。」
Shailendra Kalelkar 氏、Digital Business Head、Business Standard
デジタル時代の新聞
Business Standard は、卓越したデジタルサブスクリプションをインドで初めて提供した大手新聞社の 1 つです。同社の信頼できるビジネス分析と知見は、有料購読者を引き付ける強力な要因となっています。しかし、ソーシャルメディアなどの短文コンテンツの台頭により、詳細な新聞記事が追いやられるなか、同社は大量の動的コンテンツを迅速に提供することで読者を獲得するための新しい方法を模索していました。この目標の達成をサポートしたのが Akamai です。
次世代のビジネスリーダーにとって信頼性と説得力のある新聞社であり続ける
Business Standard は、インドで最も信頼されている経済新聞の 1 つです。創業より 45 年。正確で信頼できる記事を掲載する新聞社として知られ、インド国内の 1,000 都市に熱心な読者を抱えています。独立したジャーナリズムが高い評価を受けている同社は、有料のサブスクリプションサービスを通じて卓越したオンラインコンテンツを提供する初の経済新聞の 1 つでもあります。同社の主要事業は依然として紙媒体ではあるものの、デジタルの読者数も着実に増加しており、ユニークビジター数は月間 1,500 万人に達しています。
とりわけソーシャルメディアの勢いが増す世界において、Business Standard にとって新しい読者を獲得することは継続的な課題です。インドをはじめ、世界中の人々が、Twitter、Facebook、TikTok、WhatsApp などのソースからニュースや情報を入手するようになっています。従来型のジャーナリズムがソーシャルメディアに対抗するためには、客観性と信頼性という固有の価値を維持しながら、進化しなければなりません。
「Business Standard の最大の課題の 1 つは、若い読者を引き付けて、長期にわたって読者層を構築していくことです」と、Business Standard の Digital Business Head、Shailendra Kalelkar 氏は述べています。「若い読者のニーズに応えるために、当社はデジタル化を進めて、読者を獲得するための新しい方法を模索する必要がありました。」
Kalelkar 氏はデジタルビジネスを推進する責任者として、新しい読者や有料オンライン購読者の獲得を推進しています。その一環として、「B スクール」と呼ばれるインドの名門ビジネススクールと協力し、Business Standard のオンラインコンテンツへのオープンアクセスを学生に提供することで、次世代のビジネスリーダーの獲得を目指しています。数千人の学生が、日々のビジネスニュースや学術研究、ケーススタディ、ベストプラクティスのアーカイブに無料でアクセスし、補助的な教材として活用しています。
また、Business Standard は、デジタル版(Web およびモバイル)に動画、画像、ポッドキャスト、アンケートを追加し、コンテンツをよりリッチで動的なものにすることにより、新しい読者を獲得しようとしています。これは、ニュース速報、詳細な視点、他にはない体験を求めており、そうしたコンテンツのためなら料金を惜しまないあらゆる年代の読者にとって、大きな訴求力となります。Business Standard は、コンテンツの多くを有料化することで、目の肥えた読者に対して、プレミアムサブスクリプションを購入するための説得力のある動機を与えています。
高速かつ動的なニュース体験で読者数と検索ランキングを向上
Business Standard のデジタル版の人気上昇に伴い、トラフィック量が増加してインフラへの負担が増え、ついにはパフォーマンスが限界に達しました。その結果、Business Standard がニュース速報や注目度の高いイベント(異常気象や Cricket World Cup など)を取り上げると、読者の Web サイト体験の速度が低下するようになりました。
「当社のオリジンサーバーがトラフィックの急増に対応できなかったため、サイトの応答性が低下することがありました」と、Business Standard の Chief Manager of IT Systems、Gururaj Patil 氏は言います。「優れた顧客体験を提供するためには、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)に投資する必要がありました。多くの人の意見を伺ったところ、その全員が CDN 市場のリーダーとして Akamai の名前を挙げたのです。」
Business Standard は優れた顧客体験を提供するために、Akamai の卓越した CDN を導入し、静的コンテンツと動的コンテンツの両方を同社のオリジンサーバーからオフロードすることにしました。さらに、Akamai の Dynamic Site Accelerator を購入し、株価、ライブブログ、動画ストリーミングなどの動的コンテンツも迅速に配信しました。また、画像や動画などの静的コンテンツについては Akamai Download Delivery を使用しました。画像や動画などの静的コンテンツは、視覚情報を重視する今日の消費者に向けて魅力的な体験を構築するためには不可欠です。
「Akamai は、当社の無料コンテンツとプレミアム・デジタル・サブスクリプション・サービスの間のシームレスな体験をサポートできる唯一の CDN プロバイダーでした」と、Business Standard の Senior Systems Manager、Prafulla Patil 氏は述べています。「無料読者と有料読者の両方に対応しながら特定のコンテンツを有料にしておくことができる、効率的で効果的なソリューションです。」
「Akamai を導入したことで、サイトのパフォーマンスが大幅に向上しました。その結果、配信速度が極めて重要な業界において、競争力を高めることができました」と、Kalelkar 氏は言います。「競合他社よりもはるかに優れた設備を手に入れたことで、高い顧客満足度につながる卓越した体験を提供できるようになりました。」
サイトのパフォーマンスが向上したことで、Google、Facebook、Apple などの検索エンジンやニュースアグリゲーターにおける Business Standard の可視性も向上しました。これらのプラットフォームは、インターネット上のコンテンツを集約して読者に提示する際、コンテンツ配信とページ読み込みの速いサイトを優遇します。つまり、Business Standard の記事がアグリゲーターによって収集され、より多くの読者に届けられる可能性が高くなったため、新しい読者を獲得し、デジタル収益パイプラインを構築することが可能になりました。
次世代に対応するデジタル版を作成
Business Standard は、継続的なイノベーションに集中して、読者に優れた体験を提供できるようになりました。「Akamai を導入したことで、パフォーマンスや非効率性の問題から解放され、新しいアイデアの追求やイニシアチブの推進に取り組めるようになりました」と、Kalelkar 氏は言います。「Akamai は、さまざまな種類のプレミアムコンテンツや B スクール向けの独自ソリューションの導入など、新しいプロジェクトの推進を支援してくれました。」
たとえば、Business Standard は、B スクールの学生向けにインタラクティブクイズを毎週作成し、ソーシャル・メディア・サイトなど、魅力的で満足感の高い形式でコンテンツを提供することで、同紙の定期的な読者になるよう奨励しています。さらに、インドの高等教育認定委員会と協力して、同社の新聞コンテンツを B スクールのカリキュラムに組み込み、参加した学生が単位を取得できるよう取り組んでいます。
Business Standard が次世代のビジネスリーダーの心をつかむためには、このような独創的な取り組みを通じて、質の高いジャーナリズムの価値を理解してもらうことが不可欠です。同社は、プレミアムコンテンツの価値を認識する読者が増えれば、デジタルサブスクリプションの数も増え続けると確信しています。そして、Akamai ソリューションがあれば、読者数が増え、コンテンツがますます動的になっても、間違いなく優れた体験を提供し続けることができると考えています。
「Akamai は、約束以上の優れたパフォーマンスを提供するプレミアムサービスです」と Patil 氏は言います。「Akamai のおかげで、当社はビジネスを次のレベルに引き上げることができます。」
Business Standard について
Business Standard はインドの大手経済新聞社です。1975 年 3 月 27 日にコルカタで創業。以来、45 年以上にわたって事業を展開しています。1997 年 1 月に自社 Web サイトを立ち上げた、インドで最も早くからデジタル化に取り組んできた新聞社の 1 つです。Business Standard は、読者に対する揺るぎない説明責任と透明性、真の独立性を保った編集組織を 45 年にわたって変わらずに維持してきたことを最大の差別化要因としています。
Business Standard は、正確で信頼できる報道、十分な情報に基づく、独立、公平な論説、倫理的な行動と読者との神聖な絆に根差したジャーナリズムを信条としています。Business Standard のすべてのジャーナリストが同社の行動規範に署名しています。この行動規範には同社の Web サイトからアクセスできます。高名な経済学者、コラムニスト、オピニオン寄稿者などで構成される同社の論説委員会は、幅広い世代から等しく尊敬を得ています。民間企業、行政機関(過去および現在)、新聞業界を代表する知識人も論説委員を務めています。他にはない業界最高水準の記者とコンテンツを抱える Business Standard は、インドで初めて有料のデジタルコンテンツ(2016 年 6 月 1 日公開)を提供した新聞社の 1 つです。12 の都市で発行する日刊の経済紙と新しい Web サイトのほか、ヒンディー語版(Web サイトおよび 6 都市で発行する新聞)も発行しています。