サイバー攻撃リスクの緩和に向けて、セグメンテーションをどこまで効果的に展開できているか

Carley Thornell headshot

執筆者

Carley Thornell

Carley Thornell is a former Industry Marketing Strategist for Healthcare and Life Sciences at Akamai. She has a deep background in thought leadership in the technology space, including leading the content strategy and research team at one of the country’s leading electronic health records systems.

Headshot of Cheryl Chiodi

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Cheryl Chiodi

Cheryl Chiodi is Senior Manager of Field & Growth Marketing at Akamai, overseeing marketing strategy, demand generation, go-to-market programs, integrated campaigns, events, operations, and performance analytics to drive measurable business impact.

Susan McReynolds

執筆者

Susan McReynolds

As Akamai’s Industry Strategist for Commerce, Susan McReynolds works with customers, analysts, and industry influencers to keep a pulse on the cybersecurity trends and challenges that face today’s retail, travel, and hospitality enterprises. Prior to a career move into tech, Susan helped guide national and global athletic brands in developing custom visual merchandising programs. She received both her MBA and undergraduate degrees from the University of Colorado at Boulder.

Helder Ferrão

執筆者

Helder Ferrão

Helder Ferrão has been LATAM Industry Strategy Manager for Akamai since the company opened its regional offices in 2019. He has worked in the technology market for more than 35 years, holding executive positions at companies that provide or consume technology services in different industries. His vision of both sides of the business (buyer and seller) gives him a well-rounded understanding of industry moves and needs.

マイクロセグメンテーションの世界的な現状に関するAkamaiの最新のレポートでは、この重要なセキュリティのトピックについて業界に焦点を合わせた新しい視点を提供します。
マイクロセグメンテーションの世界的な現状に関するAkamaiの最新のレポートでは、この重要なセキュリティのトピックについて業界に焦点を合わせた新しい視点を提供します。

サイバー攻撃者について、レポートの見出しから明らかなことが1つあります。それは、彼らは分け隔てなく攻撃してくるということです。ランサムウェア攻撃では複数の業界であらゆる規模の組織が標的となっており、その中には重要なセクターであるeコマース、ヘルスケア、金融エネルギーも含まれます。セキュリティチームは、強いプレッシャーにさらされながら、パフォーマンス、革新性、顧客の安全と幸福を犠牲にすることなく自社の環境を保護するソリューションを模索しています。

現在のランサムウェアの脅威について業界別の視点を提供

サイバー攻撃のリスクが最も高いのはどの業界でしょうか?これらのセクターにおいて、企業はどれほど効果的にセグメンテーションソリューションを導入し、リスクを緩和しているのでしょうか?その答えを見つけるために、Akamaiはこのほど、1,200人のグローバルなセキュリティ専門家から得た調査データを新しく大規模に分析しました。現在のランサムウェアの脅威について業界に特化した視点を提供し、セグメンテーションソリューションの実装と進化に向けた企業の進捗状況を明らかにしています。これらの専門家による、主要な弱点と改善計画を共有します。

セグメンテーションとは

セグメンテーションとは、ネットワークを複数の小規模なネットワークに分割する手法です。ITオペレーターは長年にわたり、内部ファイアウォール、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、アクセス・コントロール・リストなどの手法を利用して環境やアプリケーションをセグメント化し、フラットなネットワークで発生するリスクを軽減してきました。

最近では、特にマイクロセグメンテーションが登場しています。これは現代のゼロトラスト・セキュリティ・フレームワークの基礎となるものであり、導入時の障害を最小限に抑えながら、アタックサーフェスを効果的に削減します。

セグメンテーションの現状に関する4つの新レポートが示す重要なポイント

今回のAkamaiの調査結果は、世界のマイクロセグメンテーションの現状に関する4つの新しいレポートにまとめられています(ページ下部にリンクがあります)。それぞれ、サイバー攻撃の標的リストの上位にある重要な業界、すなわちeコマース、ヘルスケア、金融サービス、エネルギーを取り上げています。この新しいeブックはB2B調査の大手企業であるVanson Bourneからの依頼を受けてAkamaiが作成したもので、現在の脅威の状況と、包括的なセグメンテーション戦略がリスクの緩和にもたらす重大な影響について、非常に興味深い内容を提示しています。

レポートの要点をいくつかご紹介します。

  • eコマース組織は、過去1年間に成功したランサムウェア攻撃と失敗したランサムウェア攻撃の件数を最も多く報告しています。平均で167であり、これは次に多いセクターの2倍以上です。

  • ヘルスケアとeコマース組織は、サイバーセキュリティ攻撃後に金銭的損失を被る可能性が最も高く、それぞれ43%と42%となっています。

  • エネルギーではランサムウェア攻撃の件数が前年比で増加しており、データ損失も著しく増加しました。 

  • 金融サービス組織ではランサムウェア攻撃が50%増加しています。

  • ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)では、金融サービスにおけるITセキュリティの意思決定者がネットワークセグメンテーションの重要性を重視する傾向が強く見られます。その一方で、ビジネスクリティカルな資産のセグメンテーションを行ったという報告は最も低くなっています(7%)。

  • eコマースは他の業界よりもサーバーのセグメンテーションを実施している割合が低く、全体の19%に対して平均で12%に留まります。

  • ヘルスケアでは、ネットワークのセグメンテーションを行う際に、費用や専有機器に関する問題が発生する可能性が高くなっています(全体の32%に対して41%)。

  • ヘルスケアの組織に対するランサムウェア攻撃は、2021年から2023年にかけて162%増加しました。

セグメンテーションによる脅威サーフェスの縮小

おそらく最も重要な発見は、侵害発生後、復旧までの時間が11~13時間早くなったことです。業界によって異なるとはいえ、セグメンテーションがアプリケーション、ドメインコントローラー、エンドポイント、サーバーなどの重要なビジネス領域全体に実装されている場合、これだけの速さを実現できます。他にも、非常に重要なメリットとして、侵害を迅速に特定し、攻撃を封じ込めるまでの時間を短縮することができる点が挙げられます。

業界と地域別の傾向が明らかに

このレポートでは、注目すべき業界の傾向が浮き彫りになっています。 

  • ヘルスケアとeコマースは、サイバー攻撃から際立って大きなプレッシャーを受けている業界です。 

  • 対照的に、金融サービス業界のセキュリティ専門家は調査対象となった他のセクターの専門家よりも、サイバーセキュリティ態勢に自信を持っていると回答しています。

  • エネルギー組織では、24%が昨年は攻撃を受けたとは認識していないと回答していますが、他の市場では平均して5%という回答です。 しかしながら、この業界で攻撃が成功した場合、社会への影響はより深刻なものになる可能性があります。

また本レポートでは、調査した業界ごとに地域的な視点から、攻撃アクティビティと影響について説明しています。 

  • eコマースでは、ラテンアメリカ(LATAM)が、マイクロセグメンテーションを最優先事項(42%)と回答する割合が高く、他の地域ではアジア太平洋(APAC、35%)、米国(34%)、EMEA(26%)でした。

  • eコマースを標的としたランサムウェア攻撃は、過去12か月の平均で比較すると米国ではるかに多く(312)、他の地域ではEMEA(91)、APAC(119)、LATAM(68)でした。 

  • 対照的に、金融サービスでは、攻撃の平均件数が最も多かったのはAPAC(73)でした。米国は59となっています。

  • APACにおけるeコマースの回答者は、ランサムウェア攻撃による金銭的損失を重視する傾向が特に高く、全体の平均が42%であるのに対して、半数以上(51%)にその傾向が見られました。

サイバー攻撃は、起きるかどうかではなく、いつ起きるかの問題

AkamaiのDirector of Security Technology and Strategy(EMEA)であるRichard Meeusは「組織はセキュリティ侵害の発生を想定すべきです。決して誇張した表現ではなく、企業がビジネスの中核に集中できるようにするために必要なことです。ネットワークをセグメント化し、攻撃者予備軍が貴重なデータを盗むためにネットワークを渡り歩くことが難しくなるようにすべきです」と指摘します。

「潜水艦は、1つの区画が破損しても隔壁を閉じることで浸水を抑えることができるため、船全体が危険にさらされることはありません。これと同じことです。残念ながら、サイバー攻撃というものは、遭うかどうかではなく、いつ遭うかの問題です。ですから、すべての水密性を高める方が、沈没するよりははるかにましなのです」

ランサムウェア攻撃やその他のサイバー攻撃の頻度と影響が増大し続ける中で、セグメンテーションは企業のゼロトラスト・セキュリティ戦略の中心へと変化しています。マイクロセグメンテーションの世界的な現状に関するAkamaiの最新のレポートでは、この重要なセキュリティのトピックについて業界に焦点を合わせた新しい視点を提供します。

詳しく見る

それぞれの業界に特化した、インパクトのあるレポートをご覧ください。



Carley Thornell headshot

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Carley Thornell

Carley Thornell is a former Industry Marketing Strategist for Healthcare and Life Sciences at Akamai. She has a deep background in thought leadership in the technology space, including leading the content strategy and research team at one of the country’s leading electronic health records systems.

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Cheryl Chiodi is Senior Manager of Field & Growth Marketing at Akamai, overseeing marketing strategy, demand generation, go-to-market programs, integrated campaigns, events, operations, and performance analytics to drive measurable business impact.

Susan McReynolds

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Susan McReynolds

As Akamai’s Industry Strategist for Commerce, Susan McReynolds works with customers, analysts, and industry influencers to keep a pulse on the cybersecurity trends and challenges that face today’s retail, travel, and hospitality enterprises. Prior to a career move into tech, Susan helped guide national and global athletic brands in developing custom visual merchandising programs. She received both her MBA and undergraduate degrees from the University of Colorado at Boulder.

Helder Ferrão

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Helder Ferrão

Helder Ferrão has been LATAM Industry Strategy Manager for Akamai since the company opened its regional offices in 2019. He has worked in the technology market for more than 35 years, holding executive positions at companies that provide or consume technology services in different industries. His vision of both sides of the business (buyer and seller) gives him a well-rounded understanding of industry moves and needs.