Akamai の Prolexic は第 6 世代の DDoS プラットフォームへアップグレード
Akamai の使命は、最も巧妙で危険なサイバー脅威から世界中の組織を防御し、オンラインライフを守ることです。この使命の一環として、Akamai はプラットフォームを絶えず進化させ、最新の脅威やサイバー犯罪に対抗できるように最前線のエキスパートを強化しています。本日、Akamai の分散型サービス妨害(DDoS)防御ソリューションを大幅に進化させた、 Prolexic を発表します。この新しい第 6 世代のプラットフォームは、完全なソフトウェア定義の高性能かつ拡張性に優れたインフラです。この最新のインフラにより、Akamai は進化するお客様のニーズに応え、今後のサイバーセキュリティの需要に力強く対応します。
この進化したプラットフォームは、最も信頼できる DDoS 防御プロバイダーとしての Prolexic の評価をあらためて確立し、次のような形でお客様に速やかに価値をもたらします。
最も大規模で最も複雑な脅威に対抗する 高度な DDoS 防御
2023 年には合計 20 Tbps の緩和専用キャパシティを確保
2023 年までに北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、中東の 36 か所にスクラビングセンターを設置し、グローバルな存在感を高める
脅威の状況
DDoS 脅威は急速に進化しており、適切な防御態勢を持たない組織に対するリスクが大幅に高まっています。2020 年以降は、DDoS による脅迫、 記録的規模の攻撃ハクティビズムが大量に発生し、新たな脅威が爆発的に増加しました。
セキュリティチームもまた、一層巧妙化する多彩な手口の攻撃を阻止しなければならず、多大なプレッシャーにさらされています。2010 年には、DDoS 攻撃ベクトルのトップ 5 が全攻撃の 90% を占めていましたが、現在のトップ 5 が占める割合は 55% に過ぎません。
「DDoS 攻撃はかつてない速さで進化していますが、Akamai の DDoS 防御はそれを上回る速さで進化しています。常に最新の脅威のかなり先を行っているので、お客様にはご安心いただけます」と Akamai の Senior Vice President 兼 General Manager of Infrastructure Security の Sean Lyons は言います。「このプラットフォームの進化で、市場投入までの時間が大幅に加速します。今後も新たなサイバーセキュリティのイノベーションをかなりの頻度で提供できるようになるでしょう。さらに、防御キャパシティの拡張、地域での存在感、次世代のスクラビングセンターが加わることで、あらゆるタイプ、あらゆる量の攻撃を緩和する Akamai の能力が一層強化されます。また、DDoS 防御をお客様にさらに近づけることで、レイテンシーやエンドユーザーの体験に影響を与えずに比類のないセキュリティを実現する Akamai の能力が信頼に足るものであることを認識していただけます」
「DDoS 攻撃はかつてない速さで進化していますが、Akamai の DDoS 防御はそれを上回る速さで進化しています。常に最新の脅威のかなり先を行っているので、お客様にはご安心いただけます」
Akamai の Senior Vice President 兼 General Manager of Infrastructure Security、Sean Lyons
脅威の状況の変化は、ハイブリッド展開に対する需要の高まり、世界進出の加速、帯域幅サポートの大幅な増強など、現代組織の進化するニーズが一因となっています。こうした変化に対応して、サイバー犯罪者は攻撃手法を進化させています。大規模な攻撃を仕掛けるだけでなく、分散度を高めて、標的を絞り込み、長時間持続させて、技術的に複雑な攻撃を試みるようになっています。つまり、セキュリティポリシーや要件の一貫性のなさが原因で発生する組織のセキュリティアーキテクチャや対策の弱点を悪用し、断片化されたインフラでトラブルシューティングを行う難しさを見越して攻撃を仕掛けています。
Prolexic プラットフォームの進化
Akamai Prolexic には、市場に変化をもたらしてきた豊富なイノベーションの歴史があります。こうしたイノベーションにより、高まる DDoS 脅威に対して常に先手を打ち、高レベルな防御を実現しています。この 20 年間、Prolexic は最も堅牢で信頼できる DDoS 防御プラットフォームを提供し、ビジネスを安全な状態に保つことで業界をリードしてきました。Prolexic のレガシーは以下のとおりです。
1 か所の Security Operations Command Center から、6 か所のグローバルな拠点で継続的に監視する 225 人以上の最前線のエキスパートを擁するまでに拡大
攻撃に対する 1 Tbps の専用キャパシティを備えた初の DDoS 防御プラットフォームとなり、さらに 10 Tbps まで拡張
業界唯一の 100% の可用性を保証する SLA を提供
将来を見据えて、Prolexic は完全なソフトウェア定義アーキテクチャへと移行し、エッジコンピューティング、5G、ネットワークの仮想化に関連するネットワークトレンドの変化に対応しています。従来は、専門のサードパーティベンダーによる最先端のネットワークコンポーネント上にネイティブの Akamai テクノロジーを展開し、攻撃を防御していました。この場合、ベンダーの製品ライフサイクル、ハードウェアの可用性、キャパシティ、機能と緊密にすり合わせる必要がありました。その後、仮想化されたソフトウェア環境へと変化する中で、Akamai はネットワークサービスチェーンの移行を進め、標準のハイパースケール・コンピューティング・データセンターで稼働するソフトウェア環境にシフトしました。この全体的な展開の標準化により、進化するお客様のニーズにより迅速に対応できるようになり、モジュラー展開を促進してキャパシティを拡張しました。また、低レイテンシーリンクで地域カバレッジを強化し、プラットフォームの冗長性を改善しました。
プラットフォームの進化により、数 Tbps の攻撃専用帯域幅の展開と維持がシンプルになり、さらに市場投入期間が大幅に短縮され、新たなサイバーセキュリティのイノベーションをより短時間で頻繁に提供できます。
キャパシティと地域の拡大
Prolexic の次世代プラットフォームは多くのメリットをもたらします。直ちに得られるメリットとしては、攻撃緩和専用キャパシティが 100% 増加します(2023 年までに 20 Tbps)。防御専用キャパシティとは、攻撃の吸収・阻止に使用できるリソースのことです。ネットワーク総容量がトラフィック配信や利用率も含んでいるのにくらべ、DDoS 緩和キャパシティを表すより優れた指標になります。
また、DDoS 攻撃が世界中で進化する中で、Prolexic は地域別のサイバー防御の強化も進めています。2023 年には、かつてない高いパフォーマンスを誇るセキュリティを以下の各戦略市場に投入し、本格的なサイバー防御を開始します。
北米(米国東部/西部、カナダ)
ヨーロッパ(イタリア、スペイン、スイス)
アジア(インド、日本、香港)
中東
GRE をベースとする Akamai 独自の Prolexic Routed テクノロジーにより、お客様は、特別な操作なしで新しいサイトとシームレスに接続できます。さらに、あらゆるスクラビングセンターからの GRE で提供される仮想配信パスのメリットにより、お客様は多種多様なトラフィック配信を活用できます。サイトをプラットフォームに追加しているため、平均的なお客様の環境で 500 以上の配信パスが得られ、最適なパフォーマンス、安定性、耐障害性を確保できます。
今後のイノベーション
Akamai Prolexic の最新のアップグレードは、将来的なサイバーセキュリティイノベーションの強固な基盤となります。たとえば、検知と緩和の強化、最先端の展開手法、セルフサービスコントロールの拡大、DDoS 以外の付加価値の高い機能などをサポートできます。
現代の予測不能な世界において、実績のある DDoS 緩和戦略を導入することは、ビジネスをダウンタイムや混乱から守るために不可欠です。Akamai は、厳しいテストを経たプラットフォーム、熟練のセキュリティエキスパート、さらに磨き抜かれた対攻撃プロセスの独自の組み合わせが DDoS リスクを緩和し、インターネットを安全な場所にする最善のアプローチだと考えています。
詳細についてはこちら をご覧になり、業界をリードする Akamai の DDoS ソリューションとともに、私たちの高度な対攻撃機能がますます巧妙になる脅威から組織の安全を保つためにどのように役立つのかご確認ください。