Topcon Corporation

膨大な情報に基づく Akamai の脅威インテリジェンスを利用して不正な DNS クエリーを事前にブロック

Akamai のシステムは、同社の高度な脅威インテリジェンスを利用して不正な DNS クエリーを事前にブロックし、標的の脅威に対抗する非常にシンプルかつ効果的な手段です。

Kazuo Suzuki 氏、Corporate Planning Division、Information Systems Division、情報システムエキスパート、Topcon Corporation

Topcon Corporation について

Topcon Corporation は、Katsuma Optical Company のレンズ工場設備の買収後、K. Hattori Seikosha の測量機部門を母体として、1932 年に設立されました。1989 年には社名を Tokyo Optical Co., Ltd から Topcon に変更しています。現在同社は社会的課題の解決策の提供に取り組み、3 つの分野での事業展開を進めることにより、精密機器メーカーとして事業拡大を行っています。「ポジショニング」では、GNSS 測量、マシンコントロール、精密農業など高精細グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)測位技術を利用した製品やシステムを展開しています。世界を牽引する「スマートインフラ」は、光学技術をベースに、最先端の GPS 技術、レーザー技術、画像解析技術を融合しています。そして「アイケア」は、眼科で使用する検査、測定、診断および治療機器類、さらには眼鏡店での視力測定および眼鏡レンズ加工などの各種機器やシステムを提供しています。

有効なセキュリティ対策とグローバルガバナンスへの取り組み

測量、土木工学、建築現場、農業に用いられる測定器やシステムを提供する「ポジショニング」および「スマートインフラ」、眼科や眼鏡店で用いられる検査、診断、治療危機を提供する「アイケア」の 3 つの注力分野を持つ精密機器メーカーとして、Topcon が掲げる経営理念とは、食と住に関わる社会的課題を解決し、事業展開を通じて「豊かな社会の創造に貢献」することです。

同社は現在、海外展開を積極的に進めており、80 社の連結子会社の約 90% が海外を拠点としています。Topcon の 4,700 名の従業員の約 70% は国外出身者です。エンジニアの約 75% は日本以外の国の出身者であるなど、グローバル企業といえます。そのため、セキュリティには注意を払っています。「製造部門では、部品や製品の設計情報など、非常に機密性の高い情報を扱っています。このため、セキュリティ対策の実装には積極的に取り組んでいます」と Corporate Planning Division、Department of Information Systems の director である Kazuaki Miyata 氏は話します。ネットワークやサーバーのセキュリティはもちろん導入済みです。同社はさまざまなレイヤーのセキュリティ対策や製品を組み合わせ、堅牢なマルチレイヤーセキュリティ基盤を構築しています。さらに、定期的なセキュリティ診断を実施し、既知の攻撃に対する防壁となるようなセキュリティ運用を確立しています。

Akamai の標的型脅威への対策はシンプルかつ効果的

海外に進出しながら急速に成長を続ける Topcon は、標的型攻撃の防御に関心を持っています。「標的型攻撃は驚異的な速度で進化し、複雑さを増しています。私たちの対策では追いつけなくなるのではないかと懸念していました。当社が海外での事業展開を続けるためには、グローバルなソリューションが必要だと考えたのです」と Miyata 氏は言います。

ますます高度化する特定の相手を標的とする攻撃に対抗する、優れた新しいセキュリティソリューションを探していた頃、彼らは Akamai Edge Japan 2017 のカンファレンスに出席します。そこで、Akamai がユーザー企業を内部から保護する「エンタープライズセキュリティ」ソリューションを提供していることを知り、Akamai に興味を持つようになりました。2018 年 2 月、Akamai は脅威保護製品の 1 つである Secure Internet Access Enterprise を Topcon に紹介しました。同社は Secure Internet Access Enterprise の効果に高い期待を寄せ、すぐさまトライアルを行うことを決めました。

「Akamai のシステムは、同社の高度な脅威インテリジェンスを利用して不正な DNS クエリーを事前にブロックし、標的の脅威に対抗する非常にシンプルかつ効果的な手段だと思います。そこで、私たちは Akamai のすすめに従い、トライアルを実施することにしたのです」Corporate Planning Division、Information Systems Division の情報システムエキスパートである Kazuo Suzuki 氏は言います。

Secure Internet Access Enterprise でグローバルガバナンスを向上

2018 年 6 月より、Secure Internet Access Enterprise は同社での本格稼働が始まり、同社は改めてそのメリットを認識しました。「トライアルから本格稼働への移行は、ほとんど気が付かないほどスムーズでした。Secure Internet Access Enterprise の大きなメリットは、管理が非常にシンプルである点です。また、内部の脅威も検知することができます。さらに、更改が必要なハードウェアもなければ、ハードウェア機器に付随するパッチの適用もありません。すべてクラウド上で自動的にアップデートされます」と Suzuki 氏は言います。

「これにより Topcon はセキュリティの問題の有無に関わらず、真に注力すべき重要なものごとに集中することができました」これに加え、グローバルに拡大を続ける Topcon だからこそ的確に示すことのできる Secure Internet Access Enterprise の特徴があります。世界中でサービスを拡大するためには、単一の管理コンソールが必要とされていたのです。ビジネス拡大のために合併買収を続けるにあたり、企業のセキュリティガバナンスの統一を保つことが課題となってきます。しかし、Topcon は Secure Internet Access Enterprise により、世界中で同一水準のセキュリティを展開し、ガバナンスを改善することができると確信しています。実際に、Topcon はそのようなプロジェクトに Secure Internet Access Enterprise を活用する予定だと言います。


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