エムティーアイがクラウドでの運用を合理化

株式会社エムティーアイは、より快適で楽しい生活を実現するモバイルサービスを通じて、日本の日常生活に変革を起こしています。その領域はヘルスケアやフィンテックから音楽、電子書籍、エンターテインメントまで多岐にわたります。同社は 7 年間、Akamai の Web アプリケーションファイアウォール（WAF）でサイバーセキュリティの脅威を撃退してきました。そして今回ヘルスケア部門では、さまざまなニーズに対応するために Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスについて検討することになったのです。

エムティーアイの中核事業の 1 つはヘルスケア部門であり、55 万人もの加入者がスマートフォン経由で同社のサービスを利用し、個人の健康データにアクセスしています。テクノロジーの急速な変化に対応するため、エムティーアイでは最先端のクラウドサービス、API、革新的なツールを活用しています。常に最新テクノロジーに着目している同社は、Akamai Connected Cloud が同社の能力向上に貢献する可能性について検討したいと考えました。

「当社の Web サービスと内部認証インフラには多くのリソースが必要であり、クラウドコストは大きな負担になっています」と、エムティーアイ ヘルスケア事業担当 SRE マネージャーの赤間紀郎氏は説明します。「エッジコンピューティングの活用により、コスト削減だけでなくパフォーマンスの最適化も可能になります」

エムティーアイは、Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスを活用するために、Terraform と Linode Kubernetes Engine を使用して自社の実行環境を他のクラウド・コンピューティング・サービスから移行しました。「非常にシンプルで使いやすく、費用対効果の高い方法で開始することができました。サーバーサイドのエンジニアは 1 日で実行できます」と、赤間氏は話します。

エムティーアイでは、Web サービスにおいて最高レベルのパフォーマンスを維持するために、リリースごとに負荷テストを実施しています。今回の実行環境セットアップに伴い、テストが自動的に始まり、完了後はシャットダウンするようになりました。赤間氏が述べるように「コストを削減しながらリリースプロセスの合理化にも役立った」のです。

エムティーアイは、 コンテナ化されたアプリケーション を使用してデータ ETL（抽出、変換、ロード）機能を入れ替えました。この機能は、ビッグデータ分析のためにビジネスデータベースからデータを取得します。データ量の増加に伴い、コストも増大しました。しかし、エグレス（出方向の通信）コストに対する Akamai の画期的なアプローチによって大きな変化が生じました。

「クラウドプロバイダーは通常、アウトバウンドトラフィックに対して課金します。しかし Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスのおかげで、ETL コストを 50% 近く削減しました」と赤間氏は説明します。

エムティーアイが展開する母子の健康記録アプリケーションでは、地方自治体向けに WAF レポートサービスを提供しています。これまで、WAF データの集約には数時間かかっていました。現在、エムティーアイの SRE スタッフは、異種混在のクラウド環境全体でそれを即座に可視化することができます。赤間氏は「Akamai Connected Cloud の TrafficPeak の実装は簡単かつ低コストで、時間を大幅に節約できました」と説明します。

Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスを実際に体験したエムティーアイ側の評価は、赤間氏によれば次のとおりです。「Akamai の柔軟性は、競合サービスの追随を許しません。他のプラットフォームでこのレベルの効率性を実現するためには、コストと時間がもっとかかったでしょう」

お客さまにとってより自由に、自分らしく生きられる社会を実現するために、エムティーアイグループは、世界が日々変化を続ける中でその時々に求められるサービスを生み出し、世界に届けることが大切なことだと考えています。「世の中を、一歩先へ。」が私たちのビジョンです。日々の生活を共に歩むお客さまのパートナーとして、より良い未来社会の実現に貢献するために、生活をもっと充実した便利なものにするサービスを提供していきます。