アノニマス・スーダンの起訴：Akamai の役割
米国司法省（DOJ）は最近、分散型サービス妨害（DDoS）の分野で活発に活動してきたアノニマス・スーダンの逮捕について発表しました。このグループは、特に政治的な動機に基づくハクティビズムで知られています。今回の起訴はインターネットの安全性向上に向けた大きな一歩であり、その実現には Akamai を含む複数の関係者の多大な努力が必要でした。
Akamai のサポートと支援を確認するという観点から、アノニマス・スーダンと、その起訴に関連して Akamai が推進した取り組みについて説明したいと思います。
アノニマス・スーダンに対する Akamai の防御
ハクティビズムのブランディング活動が始まる前、現在アノニマス・スーダンと呼ばれているグループは DDoS 請負の分野で 1 年以上活動を続けていました。このグループが悪名を轟かせたのは、 注目度の高い、政治的な動機に基づく DDoS キャンペーンに参加した直後からです。Akamai は、アノニマス・スーダン主導の攻撃から複数の顧客を保護してきました。こうした攻撃には、アノニマス・スーダン自体が企てたケースと、何者かが彼らの DDoS 請負サービスを購入したケースがありました。
アノニマス・スーダンの主要な手口は、Linode をはじめとする、業界のさまざまなプロバイダーから不正に入手した、仮想プライベートサーバー群からのトラフィック攻撃でした。 Linode ネットワークでアノニマス・スーダンを追跡し、撃退を試みるなかでパターンが明らかになり、彼らの作戦と関連インフラを社内で特定する際に役立ちました。
このようなプロアクティブな監視体制により、特定から調査への迅速な展開が可能になり、最終的には、攻撃の推進力となるサーバー群のインフラを破壊しました。これまでに Akamai Trust & Safety チームは、攻撃の推進力となる仮想的なサーバー群システムのインスタンスを数千件規模で特定、調査し、破壊してきました。
謝辞
DDoS は困難な問題で、いたるところで蔓延しており、 単一の組織で解決することはできません。Akamai は、引き続き業界全体と協力し、民間および公共部門のパートナーと連携しながら、顧客に対する保護を強化し、インターネットを顧客だけでなく誰にとってもより良い場所にすることを目指します。
Akamai は、連邦捜査局（FBI）、DOJ、Big Pipes ワーキンググループのメンバーの皆様に感謝いたします。彼らは DDoS の調査に優先的に取り組むとともに、時間と労力をかけてこれらの攻撃を解明し、中断させようとしてくれました。
