加速が続くエッジへの移行
古かったものが、再び新しくなってきています。インターネットは、創成期には分散システムでした。その後、集中管理されるようになりました。そして今、再び分散化が進んでいます。Akamai は 25 年にわたり、この各段階において重要な役割を担ってきました。そして今回も、コンテンツデリバリーのカテゴリーを作成したときと同じように、アプリケーションやデータのエッジへの移行について最先端に立っています。
リーダーとしての当社の地位は、最近発表された IDC MarketScape:Worldwide Edge Delivery Services, 2024 Vendor Assessment(IDC Market Scape:2024 年版全世界のエッジ・デリバリー・サービスのベンダー評価) (doc #US51812424、2024 年 11 月)でも立証されています。このレポートでは、エッジへの移行とその重要性の高まりに焦点を当て、エッジ・デリバリー・サービス分野のプロバイダーのポジションを評価しています。
IDC MarketScape は、次のように述べています。「エッジがグローバル e コマースの新たな中心に変わり、メディアによる質の高い顧客体験や IoT コンテンツの配信のハブとなる状況において、企業はエッジにおける革新の最前線に立つサービスプロバイダーを検討する必要があります」
エッジの重要性が高まっていることを受けて、IDC MarketScape は、この評価の枠組みをコンテンツ・デリバリー・ネットワークからエッジ・デリバリー・サービスに変更しました。単に用語を変更しただけのように見えるかもしれませんが、これが実際に示しているのは、一連のコンピューティング全体の変化が進行中であり、データとコンピューティングワークロードとが融合するようになっていて、それをユーザーの近くに配置することがより良い体験を提供するための重要な要件となっているということです。
このレポートでは、エッジ・デリバリー・サービスへの移行が重要な流れであると指摘し、プロバイダーが「超分散型ネットワークを活用してエッジでクラウドコンピューティングを提供し、低レイテンシーのユースケースを実現している」とも述べています。この見解は、 How Distributed Cloud Computing Meets Modern User Demand(分散型クラウドコンピューティングによる最新のユーザー需要への対応) のブログ記事や、 More Power at the Edge: Introducing Distributed Compute Regions(エッジの強化:コンピューティング領域の分散化の概要) の発表で詳述されている、分散型クラウドおよびエッジに関する Akamai のビジョンと一致しています。
IDC MarketScape レポートでは、エッジ・デリバリー・サービス分野のプロバイダーの評価を行っています。そこで Akamai がリーダーに選ばれたことを嬉しく思います。IDC MarketScape は、次のように述べています。「メディア/Web 配信、セキュリティ機能、クラウドコンピューティング、プログラム可能なエッジなどを網羅した Akamai の包括的なポートフォリオは、さまざまな分野の企業と開発者コミュニティのニーズに対応しています」。IDC MarketScape は、「Akamai は配信からセキュリティ、そして今やクラウドまで、変革を行っている」とも指摘しています。
この評価では、デリバリー、セキュリティ、クラウドの機能とビジョン、グローバルプラットフォームとキャパシティ、カスタマーサポートとサービス、顧客満足度、環境・社会・ガバナンス(ESG)ポリシー、Akamai のあらゆる側面について検討しており、その中でも、持続可能性と従業員の幸福度、パートナーエコシステム、イノベーション、財務パフォーマンスを評価しています。IDC MarketScape は、Akamai に次のような強みがあると述べています。
- グローバルなカバレッジ、拡張性、高性能、信頼性
- Akamai Connected Cloud コンピューティングプラットフォームは、マルチレイヤーアーキテクチャであり、ワークロードコストを最適化しながら、オープンプラットフォーム上でネイティブアプリケーションを実現
- アプリケーションのワークロード、アプリケーションと API、インフラのキュリティを確保するための堅牢なエッジセキュリティ製品群が網羅された、幅広いセキュリティポートフォリオ
- チャネルファーストモデルへの変革を実現し、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)のパートナーと提携企業のエコシステムを拡大中
- メディアデリバリーの継続的な開発と大規模なライブイベントの広範なサポート
- 業界を重視したグローバルサポート
- 人工知能/機械学習(AI/ML)における継続的なイノベーション
この変革は、Akamai 製品を Akamai Cloud で実行するために現在継続的に実施している取り組みで明らかです。IDC MarketScape は次のように述べています。「Akamai の社内イノベーションとして、Project Cirrus があります。これは、ハイパースケーラーのロックインを排除しつつ、クラウドコンピューティングのコストを削減することを目的としており、エグレス(出方向の通信)コストについては 40% 削減、レイテンシーの応答性は 80% 向上しています。オープンソーステクノロジーを利用することで、イノベーションとアプリケーション開発を加速できます」Project Cirrus の詳細については、 Akamai がパブリッククラウドのコストを 40% 削減した方法 を参照してください。
エッジへの移行は加速しており、この流れは分散型クラウドとエッジに関する Akamai のビジョンと完全に整合しています。クラウドとエッジの世界が一体となる中で、ワークロードと体験を開発してユーザーに近い場所に導入することで、お客様の力となり、守る支援ができることを楽しみにしています。