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プライベートモバイル接続:可視性、セキュリティ、制御性の向上

Akamai Wave Blue

執筆者

Sandra Murphy

August 11, 2023

Akamai Wave Blue

執筆者

Sandra Murphy

Sandra Murphy は、Carrier Marketing Team の Product Marketing Manager を務めています。ネットワーク事業者およびサービスプロバイダー向けの Akamai のセキュリティソリューションのポートフォリオの販売促進を担当しています。電気通信業界におけるマーケティングおよび製品管理などの経歴を有しています。 

 

Akamai Private Access Edge は、モバイルおよび IoT のあらゆるエンドポイントの可視性、セキュリティ、制御を拡張しながら、ネットワークテクノロジーへの投資を最大限に活用できるよう支援します。

移動体通信事業者(MNO)は、 5G の機能を活用し、セキュリティと信頼性に対する期待を実現する方法を模索しています。このニーズに対応する 2 つの注目すべきイノベーションが台頭しています。それが、モバイル・プライベート・ネットワーク(MPN)と 5G ネットワークスライシングです。

プライベートモバイル接続ソリューションは、MNO の新たな収益源であり、これによって事業者は、専用のカスタマイズされたソリューションを求めているエンタープライズを対象とする成長市場に参入できます。エンタープライズ顧客向けに特化したサービスを開発するために、MNO は企業と緊密に連携して垂直市場の専門知識を構築し、信頼できるパートナーとしての地位を強化することができます。

MPN とネットワークスライシングはどちらも、ユーザーと加入者に最高品質のサービスを提供することを目的としていますが、この目標の達成は困難を伴う場合があります。 この投稿では、3 番目のオプションである Akamai Private Access Edge を紹介します。これにより、MNO はプライベートモバイル接続を迅速に展開し、拡張することができます。MPN やネットワークスライシングの設定にかかる多額の費用と IT 専門知識は不要です。

MPN およびネットワークスライシングのユースケース

スタンドアロンのプライベートネットワークは、多くの場合、製造や物流などの業界において、最高レベルの可用性と信頼性に加え、低レイテンシーが必要とされるミッションクリティカルなユースケースに導入されます(図 1)。しかし、専用プライベートネットワークの構築には、多額の導入コストがかかります。2022 年のネットワークの平均コストは、59 万米ドルでした。また、相当な管理オーバーヘッドが必要になるため、拡張に取り組むのは困難でコストがかかる可能性があります。

モバイル・ネットワーク・インフラ 図 1:モバイル・プライベート・ネットワーク:ネットワークインフラは、エンドユーザー組織が許可したデバイスのみによって使用される

ネットワークスライシングは、制御されたネットワークでのサービスの差別化を支援しますが、厳しいパフォーマンス要件を満たすためには、ネットワークスライスを、コアからアクセスネットワークまでエンドツーエンドで提供する必要があります(図 2)。 

ネットワークスライシングは新しいテクノロジーではありませんが、その導入はまだ初期段階にあります。また、 GSMA Intelligence Global Mobile Trends 2023 では、導入するうえで大きな障害になる、スキルのギャップなどの事業者内部の課題が報告されています。 

プライベート・モバイル・ネットワーク・スライシングのイメージ図 図 2:ネットワークスライシングにより、通信事業者の 5G ネットワークを共有するエンタープライズごとに、異なるネットワーク特性を提供できる

Akamai Private Access Edge でより迅速にプライベート接続を提供

Akamai では、導入に多額のコストがかかる MPN や、煩雑なネットワークスライシングに代わる手段を、MNO に提供したいと考えていました。その結果、通信ネットワークに直接組み込まれるように設計されたのが、Akamai Private Access Edge ソリューションです。これにより、MNO は、接続されたデバイスから企業ネットワーク内アプリケーションへのセキュアなプライベートアクセスを加入企業に提供できるようになります(図 3)。 

物理インフラや仮想インフラを構築して保守したり、クライアントソフトウェアをインストールして管理したりする必要はありません。また、クライアントレスアーキテクチャなので、あらゆる SIM 対応デバイスを保護できます

プライベート・モバイル・ネットワークと Akamai のエッジソリューション 図 3:Akamai Private Access Edge ソリューションは、マルチテナントのプライベート APN 相互接続を MNO に提供する

デバイスは、Akamai の エッジを介して安全にインターネットにアクセスでき、ユーザーは、データ使用量、セキュリティ、ルーティングポリシーを動的に、また遅滞なく調整できます。 MNO は、エンタープライズグレードのセルラー・アクセス・ポイント名(APN)の利点を組織に提供できます。構築と管理の煩雑さとコストを排除できるうえ、モバイルおよび IoT(モノのインターネット)のすべてのエンドポイントを  CIO が完全に可視化できるようになります。 

また、事業者は、既存の顧客関係に追加の機能を組み込むことで付加価値を生み出します。その結果、各導入に必要なベンダーとタッチポイントの数が削減されます。

ネットワーク事業者とエンタープライズの双方にとっての利点

エンタープライズのモバイルや IoT へのワークロードの増加に伴い、事業者はさらなる収益機会を期待できます。アナリスト企業の ABI Research は、プライベート・セルラー・ネットワークの収益機会の規模は、 2023 年の 70 億ドルから、2030 年までに 960 億ドル以上になると予測しています。

事業者にとってのもう一つの利点は、モバイル部門と IoT 部門のセルフサービス型の統合管理によるサービスの差別化です。また、モバイルエンドポイントと IoT エンドポイントのセキュリティ強化やセルフサービス型の統合制御など、エンタープライズにとっても大きなメリットがあります。テレワーカーは、デバイスに VPN クライアントをインストールしなくても、エンタープライズ・プライベート・クラウド内のアプリケーションにアクセスできます。

Private Access Edge による参入障壁の軽減

Akamai Private Access Edge は、拡張性に優れたプライベートモバイル接続ソリューションを導入したいと考える MNO の参入障壁を軽減します。カスタマイズされたソリューションを導入する際にかかるコストや運用の煩雑さを排除します。また、スタンドアロンのプライベートネットワークの構築にかかるコストを吸収できない中小企業に、プライベート・ネットワーク・アクセスを提供する機会を広げています。

Private Access Edge は、モバイルや IoT のエンドポイントの可視性、セキュリティ、制御を拡張しながら、ネットワークテクノロジーへの投資を最大限に活用できるよう支援します。

さらに、Akamai のソリューションにより、セルラーネットワークのプログラマビリティが向上します。これにより、エンドユーザーは、使用ポリシーの定義、サービスの拡張、運用効率の向上に動的に取り組んで、イノベーションと成長を促進できるようになります。

詳細について

エンタープライズモビリティのセキュリティ、可視性、制御を提供することで、経常収益を増やし、サービスを差別化する方法の詳細については、 MNO 向けの Secure Internet Access サービスを参照してください。



Akamai Wave Blue

執筆者

Sandra Murphy

August 11, 2023

Akamai Wave Blue

執筆者

Sandra Murphy

Sandra Murphy は、Carrier Marketing Team の Product Marketing Manager を務めています。ネットワーク事業者およびサービスプロバイダー向けの Akamai のセキュリティソリューションのポートフォリオの販売促進を担当しています。電気通信業界におけるマーケティングおよび製品管理などの経歴を有しています。