IDC MarketScape が Akamai を世界的パブリッククラウド IaaS の「競争者」に選出
Akamai は、「IDC MarketScape: Worldwide Public Cloud Infrastructure as a Service Vendor Assessment」において「競争者」に選出されました(図)。このレポートでは、世界の全地域にサービスを提供し、2021 年に Infrastructure-as-a-Service(IaaS)で 1 億ドル以上の収益を上げた 13 社のクラウドベンダーを評価しています。
Akamai がこのレポート(2 年振りとなる世界的パブリッククラウド IaaS を対象とした IDC MarketScape レポート)に取り上げられたことは、Akamai のエッジ・コンピューティング・ネットワーク上に構築され、世界最大の分散ネットワークとなっているクラウド・コンピューティング・サービスの強さを実証しています。
熱心なユーザー基盤
IDC MarketScape は、Akamai の「ベンダープロファイル(Vendor Profile)」で、「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)プロバイダーである Akamai は、 Linode を 9 億ドルで買収する計画を 2 月に発表し、瞬く間にパブリッククラウド IaaS における突出した新興勢力となっています」と記しています。また、このレポートでは、「Akamai の特長といえば熱心なユーザー基盤です。買収によって Linode は 15 万以上のアクティブカスタマーを獲得しました」と述べています。
このレポートでは続けて、Akamai は「現在、オープンソースの幅広いコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、データベース、その他のミッドティアソフトウェアと開発者向けツールを提供しています。こうしたラインナップを、Akamai の CDN、サーバーレス、サイバーセキュリティサービスと組み合わせて提供しています」と指摘しています。
さらに大きな成功を収めるための体制を整備
また、次のように明記しています。「Akamai は 2023 年末までに、北米、ラテンアメリカ、EMEA、アジア/太平洋地域に新たな Linode データセンターを追加していく予定です。こうした拡張を、現在 135 か国、4,200 か所の接続点から成る Akamai のグローバル分散ネットワークを補完し、組み込んでいきます」
このレポートでは、今後について次のように指摘しています。「Akamai と Linode を組み合わせて、クラウド、CDN、セキュリティソリューションの幅広いポートフォリオを提供することで、より幅広いユーザーのクラウド・コンピューティング・ニーズに対応できるようになるはずです。多くの業界のビジネスモデルが信頼性の高いリッチコンテンツ配信に依存している中で、Akamai は今後 IaaS によってさらに大きな成功を収める体制を整えそうです」
パブリッククラウド IaaS への支出も大幅に増加し、2021 年は全体で 35.6% 増の 913 億ドルに上りました」
COVID-19 がクラウドの成長を後押し
IDC 社が 2020 年に前回のパブリッククラウド IaaS に関する IDC MarketScape をリリースして以降、クラウド市場は大きな進化を遂げており、ハイパースケーラーも、Akamai のような新しいプレイヤーも、世界中で新たな地域にサービスを展開しています。
IDC は、COVID-19 のパンデミック中にビジネス環境が変化したことで、パブリッククラウド IaaS への移行の一部が始まったと認識しています。また、このレポートでは、「ベンダーによる戦略的な意思決定によって選択肢がさらに充実し、豊富に」なったことを認めています。こうした変化には、次のようなものがあります。
オンプレミス・ソフトウェア・ベンダーとパブリッククラウド IaaS プロバイダーが、革新的なパートナーシップを構築
的を 1 つに絞ったクラウドプロバイダーが、ストレージへのコンピューティングの追加などの分野に進出
大手独立系ソフトウェアベンダーが、運用をパブリッククラウドに移行させ、プライバシーと規制上の理由から、アプリケーションやデータを近くで運用したいと考えている顧客に対応
サービスの選択やベンダー管理などの理由から、顧客が希望する導入モデルとしてマルチクラウドが継続的に成長
パブリッククラウド IaaS への支出も大幅に増加し、2021 年は全体で 35.6% 増の 913 億ドルに上りました。IDC のアナリストは、トレンドが反転するとは見ていません。「実際に、IDC の推定は、パブリッククラウド IaaS への支出が、今後数年で従来のインフラとプライベートクラウドへの支出の合計を上回ることを示しています」
最新の IDC MarketScape では、イノベーション、コスト削減、効率化を促進するクラウド戦略の構築方法など、重要なポイントも紹介しています」
重要ポイント
最新の IDC MarketScape では、次のような手段を通じてイノベーション、コスト削減、効率化を促進するクラウド戦略の構築方法など、重要なポイントも紹介しています。
単一のクラウドプロバイダーによって設定された規制ルールから開発者を解放する
企業が価格を比較し、予算に合ったソリューションを見つけられるようにする
適切なクラウドに適切なワークロードをマッチングさせる
適切なワークロードに適切なクラウドを
今回の IDC MarketScape では、一部の企業は、従来のオンサイトインフラ(旧式の固定的なカスタムアプリケーションなど)に対応したユースケースを今後も維持していくと指摘しています。
しかし、レイテンシーやセキュリティなど、企業をオンサイトデータベースに結び付けているその他の一般的な問題については、オンラインライフの力となり守る企業、Akamai が解決します。Akamai は、このパブリッククラウド IaaS の時代に、特定のワークロードを特定のクラウドにマッチングすることでチャンスをつかんできました。
ワークロードの配置を決定
今回の IDC MarketScape は、「コストだけでなく、サービスの隣接性、プロバイダーの幅広いエコシステム、相互運用性とオープンスタンダードに対するプロバイダーの取り組みといった要因によってワークロードの配置を決定することが極めて重要です」と明記しています。
抜粋を読む
「IDC MarketScape on Public Cloud Infrastructure as a Service Vendor Assessment」の抜粋を無料でダウンロードしていただけます。IaaS プラットフォームへの移行についてご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。 面談をご予約 していただければ、Akamai のクラウドエキスパートがお客様の疑問にお答えします。