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Akamai との提携によって、当社はセキュリティ対策を強化し、カンボジア市場で自信を持って積極的に展開を推進できるようになりました
Vireak Ouk 氏, COO, SINET
革新的なセキュリティアプローチの確立
最先端のインターネットおよび通信サービスプロバイダー、SINET は、ネットワークのダウンタイムを引き起こしユーザーアクセスを不能にするサイバー攻撃対策に苦慮していました。こうした脅威に対抗できる最適なソリューションを見つけることは、信頼できる高品質のサービスを確保し、顧客離れを食い止めるうえで不可欠でした。
2009 年設立の SINET は、すべての主要都市や地方都市から地方の村々まで、カンボジア全体に 200 か所を超えるアクティブなネットワーク POP を所有、運営しています。カンボジア最大の ISP の 1 社である SINET は、技術革新への関心の高いお客様、とりわけゲーム業界やマイクロファイナンス業界の新興企業に対してサービスを提供しています。こうした背景からも、このプロバイダーにとって、ネットワークの停止を引き起こしたり、ユーザー体験を低下させる DDoS 攻撃や悪性のソフトウェアに対して、実績があり信頼できる対抗策を見つけることは必要不可欠でした。
脅威に対するより優れた防御
SINET の金融関係のお客様は、主にマルウェアやランサムウェアへの関心が高く、ゲーム業界のお客様は、自分たちのサービスの障害となる DDoS 攻撃を警戒する傾向が強くなっています。いずれの場合も、SINET のインフラへと向けられた攻撃は、それぞれの顧客によるインターネットからのアクセスを阻害する可能性を持っています。ほとんどの Web サイトは DNS に依存しているため、新たな脅威は、この重要な DNS インフラを標的として開発されたものがほとんどです。
SINET は従来、普及している DNS ソフトウェアである BIND を使用していました。SINET の BIND は過去数回、 総当たり攻撃の標的となり、同プロバイダーのネットワーク全体が影響を受けました。そのため、SINET の一部のお客様は DNS を Google DNS に乗り換えることで、この問題を一時的に解決していました。一方、残りのお客様は、SINET のエンジニアが攻撃の原因を突き止め、無効化するのを待っていました。しかし、同社のエンジニアの原因の究明には時間がかり、ソースの改ざんが可能だったため、常に効果があるとは限りませんでした。多くの場合、彼らは BIND の再構築を強いられました。
複数の攻撃により、SINET のネットワークが数時間にわたって動作不能となり、一部の顧客が去ったことで、ついに SINET は新しいアプローチへの切り替えを決断しました。SINET の COO、Vireak Ouk 氏は、「CEO は問題を認識しており、当社のネットワークとお客様を脅威から保護するため、より効果的な方法が必要であることに同意しました」と語っています。
通信プロバイダー向けに設計されたセキュリティソリューションの選択
DNS が DDoS 攻撃の入り口であることを理解した SINET は、ただアクセスリスト、ファイアウォール、BIND に頼ることを止め、Akamai に注目しました。Ouk 氏は、「Akamai は、BIND ソフトウェアの限界を私たちに伝えたうえで、Akamai DNSi CacheServe と SPS ThreatAvert ソリューションがどのように脅威に対処し、サービスプロバイダーとしてセキュリティ面の評価を高めるかについて詳しく説明してくれました」と述べています。
DNSi CacheServe は、ネットワークや加入者をサイバー脅威から保護する目的で設計された、自己防衛型 DNS インフラです。Akamai SPS ThreatAvert は、リアルタイムで DNS ルックアップを評価して、悪性のアクティビティを検知し、阻止します。このソリューションは、DNS ベースの DDoS 攻撃やボットマルウェアなど、ネットワークの機能停止やスローダウンを引き起こす脅威をターゲットにしています。
「すべてのインターネットトラフィックは DNS を通過する必要があるため、このインフラの安全確保は不可欠です。Akamai のソリューションは、BIND のエンタープライズバージョンや他の DNS ソリューションよりはるかに優れたオプションだと感じました。Akamai のソリューションは、通信プロバイダーがさまざまなサイバー脅威をブロックし、緩和して、ネットワークセキュリティを改善するという目的で最初から設計されているのです」と Ouk 氏は説明します。
市場における評判の改善
DNSi CacheServe と SPS ThreatAvert の導入以来、SINET は DNS 関連のダウンタイムを経験することがなくなりました。「切り替え以前、当社は 12 か月間で、規模の大小を問わず、3 ~ 4 回の DNS の停止を経験していました。Akamai ソリューションの実稼働後、当社の DNS はまったくダウンしていません。今では、DNS 攻撃が原因となった顧客離れはほとんどなくなりました」と Ouk 氏は述べています。
Akamai のソリューションは、主要なセキュリティ脅威に対する SINET の対応策を根本から変えました。従来は、被害を受けているお客様に、問題の原因を明確に説明できませんでした。「お客様にネットワークを整理する必要があると伝え、彼らが独自に対応してくれることを願うだけでした」と Ouk 氏は続けます。
Akamai の導入後、SINET のエンジニアは、攻撃の原因やその影響を究明する手間から解放され、本来の目的である開発作業に集中できるようになりました。Akamai ソリューションがネットワークのダウンを防いでくれる限り、お客様が BIND に戻ることはないでしょう。再び DNS 関連のセキュリティの問題が発生したら、今なら自信をもってお客様に状況を報告し、次にすべき対策を進言することができるだろう、と Ouk 氏は言います。
「Akamai の業界におけるリーダーシップと専門性は、私たちの長期的な戦略目標の達成に役立ちます。セキュリティレイヤーに Akamai のソリューションを追加したことで、カンボジアのサイバーセキュリティに関して、当社は一歩先を行っています」と Ouk 氏は最後に語っています。
SINET について
SINET は、2009 年の創設以来、エンジニアリング技術の優秀さを高く評価されている、企業向けのインターネットおよび通信サービスプロバイダーです。SINET は、中小から大手まであらゆる規模の企業を対象としたインターネットおよび ICT サービス業界のトップ企業の 1 社であり、カンボジアにおける新たな ICT の展開、最新のネットワークテクノロジー、セキュリティ関連のベストプラクティスにおけるパイオニアの役割を担っています。
私たちの原動力は、通信テクノロジーへの飽くなき愛情と、そうしたテクノロジーを利用して企業と人間とのつながりを促進しようとする情熱です。