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アカマイ・テクノロジーズ合同会社(本社:東京都中央区、職務執行者社長:日隈寛和、以下「Akamai」)は、Akamaiのクラウドサービス「Akamai Cloud」を活用することで、株式会社IRIAM(以下「IRIAM」)の配信サーバーのアウトバウンド通信 (エグレス) コストを「ほぼゼロ」にし、クラウドインフラ全体のコストに占めるエグレスコストも含めた配信サーバー全体のコストを3分の1から10分の1以下に削減することに貢献しました。

IRIAMの特徴は、ライバー(ライブ配信プラットフォームを使ってコンテンツを配信するユーザー)とリスナーが深く関わりあう「コミュニティ型」であることです。対面で話しているかのような配信を実現するために、リアルタイム性を重視し、通信ラグを極力抑えた通信環境を整備しています。ラグを0.1秒に収めることを目指したIRIAMでは、「モーションライブ方式」と呼ばれる通信方式を独自に開発し運営しています。
一方で、利用者数の増加と事業の成長とともに、ネットワークコストが増加し、クラウドインフラ利用コストの3分の1以上をネットワークコストが占めていました。課題となっていたネットワークコストは、Akamaiがクラウドサービスの提供を開始したのをきっかけにAkamai Cloud のサービス内容を見直してみたところ、課題を解決できました。
配信サーバーを Akamai Cloudに移行した結果、IRIAMが最も評価しているのは、ネットワーク利用料がサーバーのインスタンス利用料に含まれているAkamai独自の料金体系によるコスト削減効果です。例えば、2Tバイトのネットワーク転送料が無料でつくエントリークラスの「Shared 4GB」インスタンスを利用すると、IRIAMの場合1サーバーあたりのアウトバウンド通信は2Tバイト以内に収まるので、実質的にサーバーインスタンスの料金だけで、ほぼすべての配信サーバーの運用が実現できることになります。もし超過した場合も追加分の料金は1Gバイトあたり0.005USドル(2025年4月現在)と非常に安価です。
以前のクラウド利用時のネットワーク転送量は月あたり200Tバイトで、年間数千万円のコストが掛かっていましたが、Akamai Cloud に移行したことで、その分の料金を削減できました。その後、ネットワーク転送量はサービスの成長に伴い1ヵ月で約300Tバイトまで増加していますが、配信サーバーのインスタンスに付属する無料枠内で運用ができています。移行後、インフラ全体のコストに占めるネットワークのコストを従前の3分の1からほぼゼロにまで圧縮、さらに配信サーバーの利用料も5割程度削減できました。
コスト削減効果に加えて、移行しやすさとサービスの安定性も高く評価された点です。APIによる管理にも対応しており、既存の仮想マシン管理の仕組みを維持したまま、配信サーバーをAkamai Cloud に切り替えるだけで移行を済ませることができました。CPUやメモリの使用率は安定しており、ネットワークの送信エラーもほぼ観測されていません。
IRIAMは、2024年11月から米国でもサービスを開始しています。サポートの手厚さやレスポンスの速さも魅力的で、サービスの安定性や信頼性の高さ、グローバル展開のしやすさは、今後の同社のビジネス展開にとって大きな助けになると評価されています。
Akamai 職務執行者社長の日隈寛和は、「インターネット上に新しいカルチャーを創り出した株式会社IRIAM様に、Akamai Cloud を採用いただいたことを大変うれしく思います。グローバル展開も始まり、IRIAM様のさらなる事業成長を支えるべく伴走してまいります。Akamaiは、より速く、より安全かつ安定したインターネットソリューションを提供することにより、人々のオンラインライフの力となり、守り、なお一層お客様に貢献してまいります」と語っています。
Akamai Cloud 製品概要:https://www.akamai.com/ja/solutions/cloud-computing
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