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コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)サービスのグローバルリーダー、アカマイ・テクノロジーズ・インク(NASDAQ:AKAM、以下アカマイ)は本日、世界をリードする通信事業者である Orange と共同でPoC(概念実証テスト)に成功したことを発表しました。Orange は、アカマイの Aura Virtualized Licensed CDN (vLCDN)ソリューションと、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(以下HPE)の NFV Director 3.0 オーケストレーションプラットフォームを統合することによって、人気イベントのライブ動画ストリーミング向けのオンデマンド CDN スケーリングを提供できることを実証しました。今後もこのプロジェクトでは、過去にアカマイ と Orange によって設立されたイノベーション運営委員会の業務を継続し、CDN ソリューションの分野でイノベーション領域の特定を行います。
大規模イベントに対応するために、ネットワークはますます処理能力の拡大を求められており、月単位ではなく分単位でどの程度の CDN の容量を配置し、拡大できるかを実証することが不可欠となっています。アカマイのAura vLCDN ソリューションは、Network Functions Virtualization(NFV)を活用して、ネットワーク・サービス・プロバイダー(NSP)が仮想インフラストラクチャでCDN サービスを実行できるように設計されており、大規模ライブイベントや主要ソフトウェアのダウンロードなどの、必要な容量の急速な変化に応じて、リアルタイムかつ高いコスト効率で動的にリソースを割り当てることができます。
「NFV と SDN は CDN を柔軟かつ急速に拡大する能力をもっています。これは、コスト効率の高い方法で大規模なライブイベントに対応するには不可欠です」と Orangeで Content Delivery Network & Services Transformationのプログラムディレクターを務めるDominique Delisle 氏は述べています。「vCDN オーケストレーションでのアカマイと HPE とのコラボレーションでは、わくわくするような見通しを示すことができました。私たちが必要としている急速なスケーラビリティと敏捷性を獲得できることを証明したからです」。
NSP は、専用ハードウェアをベースとする固定インフラストラクチャソリューションから、仮想マシン(VM)環境で実行するよりオープンなソリューションへの移行を実現できるテクノロジーと戦略を求めています。このモデルは、通信事業者の労力と、持続的であれ断続的であれ、増大するネットワーク容量への対応のためにネットワーク容量を追加するための全体コストの両者を削減するのに役立ちます。この分野における事業者の要求に応えるために、アカマイの Aura vLCDN ソリューションは、オープンソースの KVM ハイパーバイザー、VMWareのESXi, OpenStack 仮想インフラストラクチャマネージャー(VIM)、業界をリードするネットワーキングベンダー製の SDN ソリューションなどの一般的な NFV 構築ブロックで運用されています。アカマイはまた、NSPの移行をさらに支援する手段として、HPE の OpenNFV プログラムなど、業界のコラボレーションに積極的に参加してきました。
「Orange の概念実証で アカマイとのコラボレーションが成功を収めたことは、当社の OpenNFV プログラムが成功したことの証です」と HPEの Sales & GTM、Communications Solutions Business 担当バイス・プレジデントを務める Werner Schaefer 氏は述べています。「ハイオーディエンス IP 動画やその他のサービスを配信するための NFV 対応フレームワークへの移行を目指している Orange のような通信事業者パートナーを支援するために、OpenNFV Labsで私たちが取り組んでいる業務において、アカマイは重要な役割を果たすでしょう」。
概念実証のために、アカマイの Aura vLCDN ソリューションは、HPE の Helion OpenStack 仮想インフラストラクチャマネージャーと共に KVM ハイパーバイザーで実行されました。CDN 機能に使用されるストレージとコンピューティングのリソースは、HPE の NFV Director オーケストレーションによって、特定の地域内の加入者から、特定の時間にリクエストされたコンテンツの容量とタイプに応じて、物理マシンのネットワーク全体に動的に割り当て/割り当て解除が可能です。この「柔軟な」リソース割り当て/割り当て解除機能は、CDN のサイズを必要に応じて動的に拡張/縮小できる、柔軟な CDN を実現するための重要な要素です。これは、ネットワークエンジニアによって手動で、または特定のネットワークやリソース状況を基に自動で実行できます。
「仮想化は、高度にスケーラブルな Operator CDN 製品を構築できる基盤を提供することによって、CDN の移行において重要な役割を果たしています」とアカマイの Carrier Products 担当バイス・プレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるミック・スカリー(Mick Scully)は述べています。「アカマイ の vLCDN ソリューションによって実現した、月単位ではなく分単位で CDN 容量を展開し、使用可能にする能力は、NSP が顧客の要求するサービスを提供する方法において、大きな進歩を遂げたことを示しています」。
アカマイについて:
コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)サービスのグローバルリーダーとして、アカマイ は、インターネットを高速で確実、かつ安全なものとしてお客様がご利用いただけるようにします。アカマイのウェブパフォーマンス、モバイルパフォーマンス、クラウドセキュリティ、メディア・デリバリー・ソリューションは、デバイスや場所に関係なく、革新的な方法で消費者、企業、エンターテインメントの体験を最高のものにします。アカマイのソリューションとそのインターネット専門家チームが、企業のより速い進歩にいかに貢献しているかについて、<www.akamai.com> または <blogs.akamai.com>およびTwitterの@Akamaiで詳細をご紹介しています。