Akamai と Neural Magic が提携しディープラーニング AI の展開を加速

※本リリースは2024年3月12日 (現地時間) マサチューセッツ州ケンブリッジで発表されたプレスリリースの抄訳版です。

オンラインライフの力となり、守るクラウド企業、Akamai Technologies（NASDAQ：AKAM）は、人工知能（AI）ワークロードを高速化するソフトウェア開発会社である Neural Magic は、Akamai の分散コンピューティングインフラでディープラーニング機能を強化するための戦略的パートナーシップを発表しました。この統合ソリューションにより、エンタープライズは CPU ベースのサーバー上でディープラーニング AI ソフトウェアを効率的に稼働させる高パフォーマンスプラットフォームを手に入れることができます。Akamai 認定コンピューティングパートナーとしてNeural Magic のソフトウェアが、クラウドコンピューティング、セキュリティ、コンテンツ配信向けの世界で最も分散されたプラットフォームを強化する製品やサービスと一緒に利用できるようになります。

Neural Magic のソリューションは、高価な GPU リソース上ではなく、コスト効率の高い CPU ベースのサーバー上でディープラーニングモデルを実行できるようにします。このソフトウェアは、CPU 推論（inference）エンジンとして利用可能な自動モデルスパース化テクノロジーを使用して AI ワークロードを高速化し、エッジでアプリケーションを拡張、保護、配信している Akamai の機能を補完します。これにより、企業は Akamai のグローバルに分散されたコンピューティングインフラ全体に機能を展開して、データ集約型 AI アプリケーションのレイテンシーを低減し、パフォーマンスを向上させることができます。

さらに、このパートナーシップは、多くの業界でエッジ AI 推論に関するイノベーションを促進するためにも役立ちます。Akamai と Neural Magic の組み合わせ、エッジの近くで大量の入力データが生成され、データソースの近くに低コストの処理能力とセキュリティを配置するアプリケーションに特に適しています。Akamai が2024年2月に発表した Generalized Edge Compute（Gecko）は、クラウドコンピューティング機能を大規模なエッジネットワークに組み込むための新しい取り組みであり、そのようなアプリケーションやワークロードのサポートに役立ちます。

Neural Magic の SVP of Engineering 兼 COO である John O’Hara 氏は「AI モデルをエッジで効率的に提供することは、ほとんどの人が考えるよりも大きな課題です。特殊なハードウェアや高価なハードウェアが必ずしも利用可能であるとは限らず、関連する電力要件やデリバリー要件が必ずしも達成可能であるとも限りません。そのため、組織は AI 推論をエッジで実行するメリットを効果的に活用する機会を逃しています」と、述べています。

Akamai の Chief Strategist である Ramanath Iyer は「私たちは AI をよりスマートかつ高速にしようとしています。Neural Magic 独自の機能を拡張して、ディープラーニング推論モデルを Akamai 全体で実行することで、組織は AI アプリケーションを迅速に導入する際に、喉から手が出るほどほしいコスト効率と優れたパフォーマンスを手に入れることができます」と、語っています。

Akamai と Neural Magic は共通の起源を持つ企業であり、マサチューセッツ工科大学（MIT）から生まれました。両社の本社は近くにあります。

Akamai Qualified Computing Partner Program は、Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスと相互運用可能なソリューションベースのサービスを、Akamai のお客様が容易に利用できるようにするプログラムです。それらのサービスは、厳格な認定プロセスを修了し、世界中に分散した Akamai Connected Cloud で展開とスケーリングを実践できる Akamai テクノロジーパートナーにより提供されます